すね当ての軽量化、小型化が深刻な問題になりかねないと米メディア 先日は元ドイツ代表MFが大怪我

中村敬斗など大きなすね当てを好まない選手は多い Photo/Getty Images

大きなすね当てを好まない選手も多い

今日、サッカー選手が着用するすね当てはどんどん軽量化、小型化する傾向があるようだ。ひと昔前はサッカーのすね当てといえば硬いプラスチックの外殻で覆われ、すね全体を覆うほど大きなものだった。

しかし今では大きなすね当ての着用を嫌い、短いソックスの中に小さな発砲体を仕込むだけというケースも珍しくなくなった。エヴァートンのジャック・グリーリッシュ、スタッド・ランスの中村敬斗などは、すねをあらわにして軽快なステップを披露している。

しかし、これは大きな問題になりかねないと米『ESPN』は指摘している。先日、大きなすね当てを着用しなかった選手が大怪我をしたばかりなのだ。4月12日に行われたエールディヴィジのNACブレダ×フォルトゥナ・シッタートの試合で、頑強なすね当てを着用していなかった元ドイツ代表MFルイス・ホルトビーが、脚部に大きな裂傷を負ってシーズン絶望となった。
『ESPN NL』のアナリストを務めている元アヤックス、PSVのケネス・ペレス氏は、選手たちが小さなすね当てを好む傾向について批判的なようだ。

「選手たちは今、あの小さなトイレットペーパーのようなものを身につけている。それが原因で怪我をしても、私はまったく同情しない。クラブは単純にこう言えばいいんだ。『選手に適切なすね当ての着用を義務付けます』と」

ブカヨ・サカやアレックス・イウォビといったプレミアリーグのウインガーたちは、小さなすね当てを好む発言をしている。ドリブルをするうえで、やはり大きく重いすね当ては邪魔なのだろう。しかしそれが原因で大きな怪我を負い、たとえば今夏のW杯のような大きな大会を欠場することになったらと考えると複雑だ。

国際サッカー評議会(IFAB)の規則によれば、十分なすねの保護具が着用されていることを確認する責任は審判ではなく選手自身にある。これは2024年に改正されたルールで、変更前は審判がルールを執行する責任を負っていた。ルール変更の理由は、すね当てのサイズを規則で定めることが不可能だったからだとIFABのテクニカル・ディレクターであるデイビッド・エルレイ氏は語っている。

とはいえホルトビーの負傷の様子はなかなかショッキングなもので、これがすね当てに関する議論を再燃させる可能性もあるだろう。プレイしやすさを取るか、安全性を取るか。現状は選手個人の判断に委ねられている。

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