マンUはデ・ヨングよりカゼミロ獲得で大正解だった? “7000万ポンド”をかけた補強の評価が変わり始めた

マンUの中盤をコントロールするカゼミロ photo/Getty Images

今ではチームの柱になってきた

今季よりマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したエリック・テン・ハーグは、アヤックスで大きな成功を収めた人物だ。

今夏にはそのアヤックスからDFリサンドロ・マルティネス、FWアントニーを引き抜いており、テン・ハーグが自身の教え子を優先的にチェックしていたのは間違いない。

アヤックスの中盤を支配していた現バルセロナMFフレンキー・デ・ヨングもその1人だった。今夏にはデ・ヨング獲りも頻繁に噂されたが、最終的には実現せず。マンUが獲得したのは、レアル・マドリードMFカゼミロだ。
この移籍劇はサプライズとして大きな注目を集めることになり、当初はパニック・バイとの見方もあった。30歳を迎えているカゼミロに7000万ポンドもの移籍金を投じた判断に疑問の声が挙がっていたのだ。

しかし、そうした見方は変わりつつある。英『Manchester Evening News』もデ・ヨングよりカゼミロで良かったかもしれないと意見を変えた。

マンUでテン・ハーグと共闘するデ・ヨングも見てみたかったが、仮にクリスティアン・エリクセン、ブルーノ・フェルナンデスと中盤を組む場合は構成が攻撃的すぎるようにも思える。また、プレミアリーグの環境はエールディヴィジやリーガ・エスパニョーラより激しい。デ・ヨングが成功できたとの保証はない。

対するカゼミロはデ・ヨングほど器用ではないが、守備力はレアル時代に十分すぎるほど証明されている。カゼミロが中盤の守備を引き締めることで、エリクセンやフレッジといった中盤のパートナーが攻撃に専念することも可能になる。

先日のチェルシー戦では土壇場に同点ゴールも決めるなど、カゼミロは時間をかけながらもマンUにフィットしてきた。掌返しはいつも早いものだが、カゼミロ獲得は正解だったとの意見が増えてきている。

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