コレア残留、ディバラ見送りというインテルの決断は正しかったのか 不調の余波が3100万ユーロFWにまで及ぶ

槍玉にあげられてしまったコレア photo/Getty Images

今季はここまで低調なインテル

今夏にFWロメル・ルカクをローンで獲得したものの、FWパウロ・ディバラには手を出さなかったインテル。代表ウィーク直前のウディネーゼ戦で3-1の敗戦を喫するなど、今季はなかなか調子が上がらないが、この選択は正しかったのか。
 
ユヴェントスを契約満了で退団し、去就が注目されていた今夏のディバラ。インテルも有力な移籍先の一つとして候補に挙げられており、FWラウタロ・マルティネス、ルカク、ディバラの強力3トップ実現の可能性も囁かれていたが、結局彼はローマへと加入した。
 
これにより今季のインテルの最前線はルカク、ラウタロの2トップがベースとなったが、そのルカクが8月下旬に負傷離脱。それ以降はFWエディン・ジェコやFWホアキン・コレアが多くの出番を得ている。
 
ルカク不在の影響という訳でもないが、今季のインテルはここまでリーグ戦4勝3敗と成績が振るわず。伊『Gazzetta dello Sport』は獲得に計3100万ユーロ(43億円)を費やしたコレアが投資に見合うだけのパフォーマンスを見せていない点や、ディバラを獲得しなかった点に焦点を当てている。
 
コレアは2021年夏に買取義務付きのローンでインテルに加入した選手。シモーネ・インザーギ監督のラツィオ時代の教え子ということもあり、当時チェルシーへと移籍したルカクの穴を埋めることが期待されたが、公式戦6ゴール2アシストと大きなインパクトは残せなかった。
 
同メディアによれば、ウェストハムを始めとするいくつかのクラブが今夏のコレア獲得に関心を示していたようだが、結局彼は今季もインテルでプレイ。ここまで2ゴール2アシストとまずまずの結果を残しているが、ルカクが負傷から戻ってくれば再び出番は限られるだろう。
 
一方、インテルが獲得を見送ったディバラはローマで生き生きとプレイしており、ここまで公式戦4ゴール2アシストを記録。すでにチームでの立ち位置を確保しており、攻撃のキーマンとして機能している。
 
結果論ではあるが、コレアを売却してディバラを獲得していれば、今季のインテルの流れはもう少し違っていたのかもしれない。代表ウィーク明けに控えている2日のローマ戦では、当のディバラがインテル守備陣に襲いかかってくると予想されるが、意地でも彼は抑えたいことだろう。

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