16年の時を経て“38歳”で掴んだA代表初招集 16年前のU-21欧州選手権制したオランダを覚えているか

アヤックスのゴールを守るパスフェール photo/Getty Images

超遅咲きで上がってきた評価

2006年に行われたU-21欧州選手権を制したのは、U-21オランダ代表だった。

当時のチームには、その後A代表でもプレイしたDFロン・フラール、ミランなどで活躍したサイドバックのウルビー・エマヌエルソン、U-21オランダ代表の主将だったMFスタイン・スハールス、そして4ゴールを挙げて大会得点王&MVPを受賞したFWクラース・ヤン・フンテラールらがいた。

エマヌエルソンはその2年後の北京五輪にも参加し、当時はグループステージで日本代表も0-1でやられてしまった。当時の育成世代のオランダを覚えている人も多いだろう。
そして今、再びこの世代が話題を呼んでいる。2022年の今となってはその大半の選手が現役を退いているのだが、当時のU-21欧州選手権優勝を知るメンバーが今月A代表に初招集されたのだ。

その選手とは、当時のU-21オランダ代表でサブGKだった現アヤックスのレムコ・パスフェールだ。当時のチームで守護神を務めたのはケネト・フェルメール、サブにはトッテナムにも所属したミシェル・フォルムもいた。2人はA代表を経験しているが、第3GKのパスフェールはA代表から声がかからなかった。

しかし、今月に発表されたオランダ代表メンバーの中にはパスフェールの名前が入っていたのだ。現在はアヤックスのゴールを任されており、それを代表監督ルイ・ファン・ハールは評価したようだ。38歳での初招集は超遅咲きと言うことができ、パスフェール自身も予想していなかった展開だろう。今後出番が巡ってくるかは分からないが、長く現役を続ける重要性が分かる召集劇だ。

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