リヴァプールは中盤補強が必須もターゲットは市場に出回っておらず 英紙が主張する現実的なプランは”強奪”か

レスターのユーリ・ティーレマンスは今季どこのクラブでプレイするのか photo/Getty images

層が薄い

昨季はプレミアリーグ2位、CLファイナル進出と輝かしい成績を残したリヴァプール。しかし22-23シーズンの序盤戦では本来の勢いはなく、リーグ戦では2分1敗で16位にいる。近年の成績からすれば考えられない順位だ。

こうなってしまったのはいくつか理由があるのだが、その一つは中盤の層の薄さだろう。ベストメンバーであればチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョ、ジョーダン・ヘンダーソンと強力なトリオが並ぶが、チアゴ、ナビ・ケイタ、カーティス・ジョーンズ、オックスレイド・チェンバレンらが直近のマンチェスター・ユナイテッド戦ではベンチ外となっている。

英『90min』ではそんな補強必須なリヴァプールの中盤で誰を獲得すべきなのか、独自の考えをもとに実力者をリストアップしている。
まずはインテルのMFニコロ・バレッラだ。中盤に必要なスキルを高水準で備えている万能性を持っており、同紙ではリヴァプールに欠けている推進力を提供してくれる存在だとバレッラを称賛している。現実的なオプションではないが、獲得となれば間違いなく中盤のクオリティは上がる。

22-23シーズンのプレミアリーグ序盤戦で最も名を揚げた選手といえばブライトンのモイセス・カイセドだ。20歳の若手だが、攻守両面での貢献度は高く、トッテナムへ移籍したイヴ・ビスマが抜けた穴を完璧に埋めている。しかしバレッラ同様に現実的なオプションとはいえず、カイセドを引き抜くのであれば高額な移籍金を用意する必要がある。

3人目はボルシア・ドルトムントのジュード・ベリンガムだ。以前からリヴァプールのターゲットといわれている中盤戦士で、多くのビッグクラブが彼の動向に注目している。バレッラ、カイセドを越えるポテンシャルとクオリティを備えており、獲得できればリヴァプールの中盤は息を吹き返す。だがベリンガムも今夏での獲得は難しく、ドルトムントは来夏の移籍市場にて1億300万ポンド以上での売却を考えているといわれている。

リヴァプールに合う素晴らしい中盤の選手は複数いるが、市場に出回っていないというのが現状だ。ブライトンは今季ビスマ、マルク・ククレジャの主軸2枚を放出しており、その移籍金もあって財政は豊かであり、カイセドを手放す必要がない。ドルトムントもアーリング・ハーランドをマンチェスター・シティに売っており、同じく手放す必要がない。

同紙が主張する最も現実的なプランはレスター・シティのユーリ・ティーレマンスだ。昨シーズンパフォーマンスを落としたこともあって評価が下がっているが、リーグ5位、FAカップ優勝を成し遂げた一昨季の輝きを見れば彼の実力が本物であることが分かる。アーセナル行きが濃厚とされているが、アーセナルはまだ正式なオファーを送っておらず、強奪できる可能性はある。

長いシーズンを戦うためにも中盤の補強が必須なリヴァプール。しかしターゲットとされる人物は市場に出回っておらず、どう中盤を強化するのか。

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