“高い基準が必要”と語るテン・ハーグ ペップ・シティと同様にさらに守備者を獲得すべきか

マンチェスター・ユナイテッドでは苦戦中のエリック・テン・ハーグ photo/Getty images

2試合で6失点と守備が崩壊している

プレミアリーグ初戦ブライトンに1-2で敗れ、続くブレントフォード戦では0-4の大敗を喫することになったマンチェスター・ユナイテッド。まだエリック・テン・ハーグ政権は始まったばかりだが、早くも暗雲が立ち込めている。

そんなテン・ハーグだが、ブレントフォード戦後「くだらない。もっと高い基準が必要だ」と英『Daily Mail』にコメントを残した。

テン・ハーグは選手たちのパフォーマンスに納得がいかなかったのだろう。前半だけで4失点と守備が崩壊しており、攻撃面でもこれといったチャンスはなかった。2試合で1ゴール6失点となっており、攻守両面での改善が必要だ。
マンチェスター・シティに同じくポゼッションスタイルを持ちこんだジョゼップ・グアルディオラは就任からこれまで多くの選手獲得をクラブに要請してきた。とくに最終ラインは総入れ替えであり、就任初年度はジョン・ストーンズ、クラウディオ・ブラボ、2年目にはアイメリック・ラポルト、バンジャマン・メンディ、カイル・ウォーカー、エデルソン・モラレス、ダニーロがチームに加わっている。2年目は6人の新戦力のうち5人がバックラインであり、DFの重要性が分かる。

シティがペップ就任後最終ラインに資金を投入したように、ユナイテッドもシティと同じように守備者によりお金を使うべきだ。とくにGKはビルドアップの開始地点であり、シティはペップ政権となってからブラボ、エデルソンと2人の守護神をチームに加えている。ベンフィカからやってきたエデルソンは大当たりであり、彼より足元の技術があるGKはなかなかいない。

テン・ハーグはダビド・デ・ヘアのブレントフォード戦でのパフォーマンスについて問題ないと英『manchester evening news』にて擁護していたが、オランダ人指揮官が志向するスタイルとはタイプがかけ離れている。セービングは素晴らしいが、ビルドアップやCBの裏のスペースのカバーリングは苦手であり、ブレントフォード戦の貢献度では厳しいだろう。若手のディーン・ヘンダーソンはノッティンガム・フォレストにローン移籍しており、今季はデ・ヘアに託すか、新戦力のGKを獲得するしかない。

現状ではリサンドロ・マルティネスとタイレル・マラシアが守備者としてユナイテッドにやってきた。しかし思ったような成果は挙げられておらず、時間もそうだが、より補強は必要になるだろう。

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