ボルシア・ドルトムントで名を揚げ、2016年からマンチェスター・シティでプレイするイルカイ・ギュンドアン。ドイツ代表にも名を連ねる実力者で、11月に開催されるワールドカップ・カタール大会では日本代表の前に立ちはだかる強敵だ。
そんなギュンドアンだが、クラブとの契約を延長する可能性があるようだ。現在は2023年までと今季限りになっているが、英『Daily Star』によるとシティはギュンドアンにさらなる延長を求めるという。指揮官であるジョゼップ・グアルディオラはギュンドアンの働きを高く評価しており、トップチームの重要人物と考えている。
昨季は最終節アストン・ヴィラ戦で2ゴールを決めるなど優勝の立役者となったギュンドアンだが、今季はさらにパワーアップしているように感じる。
それは新加入アーリング・ハーランドの存在が大きい。ハーランドは近年のシティにいなかった純粋な9番であり、相手を押し込んだ際は敵陣のボックス内でアクションを行う。裏抜け、相手を背負ってのポストプレイとプレイのバリエーションが豊富で、ギュンドアンはハーランドのアクションに上手く対応できる。裏抜けをすればスルーパスを供給し、ハーランドの動き出しでスペースが生まれればギュンドアンは飛び込むことができる。実際にウェストハム戦、ボーンマス戦の2試合ではハーランドと共にゴールを奪っており、相性の良さを感じさせる。
またギュンドアンとの契約延長にはベルナルド・シウバの去就も関係しているかもしれない。バルセロナ移籍が噂されており、もし今夏残留しても、来夏再び移籍の可能性が浮上する。言ってしまえば長いシーズンを計算できない選手であり、ペップは不安なのだろう。そこでギュンドアンまで抜けてしまえばインサイドハーフのクオリティはガタ落ちとなるため、計算できるギュンドアンとの契約延長を進めたいと考えられる。
開幕戦ではPK奪取を誘発させるパスを供給し、2節ボーンマス戦では自らゴールを奪ったギュンドアン。ハーランドの加入で自身の強みが生かされており、さらに22-23シーズンのキャプテンに選ばれた。31歳ともう若い選手ではないが、今後もチームをけん引する存在になるだろう。