エリクセンをB・フェルナンデスとどう組み合わせる 格段に増えたマンU2列目のバリエーション

エリクセンにかかる期待は大きい photo/Getty Images

昨季奇跡の復活を果たした30歳

アトレティコ・マドリード戦でついにマンチェスター・ユナイテッドデビューを果たしたMFクリスティアン・エリクセン。今回はMFブルーノ・フェルナンデス、MFドニー・ファン・デ・ベークと同時出場を果たしたが、彼が加わったことにより、2列目は様々な組み合わせが考えられるようになった。

かつて、プレミアリーグ屈指の攻撃的MFとしてトッテナムでプレイしていたエリクセン。2020年1月からはインテルへ活躍の場を移したが、2021年夏に行われたEURO2020で心停止を起こしてしまい、生命の危機に陥った。

しかし、そこから驚異的な回復を見せたエリクセンは、再びピッチの上に戻ってきた。セリエAでは除細動器の着用が認められていないこともあり、インテルは退団となったが、昨季後半からプレミアリーグのブレントフォードでプレイ。以前と遜色ないパフォーマンスを披露し、リーグ戦11試合1ゴール4アシストを記録した。

そのブレントフォードとは6月いっぱいで契約満了となり、7月からフリーエージェントとなったエリクセン。再契約を望むブレントフォードを始め、いくつかのクラブが彼の獲得を目論んだが、結果的にマンUが獲得に成功した。

そしてエリクセンは今回のアトレティコ戦でついにマンUデビューを果たす。エヴァートンからローンバックしたファン・デ・ベークと共に69分から途中出場を果たした。

これにより、マンUは陣形を[4-2-3-1]から[4-3-3]へと変更。左ウイングに入っていたFWマーカス・ラッシュフォードが1トップに入り、トップ下を務めていたフェルナンデスが左WGへ、エリクセンとファン・デ・ベークがインサイドハーフに並んだ。

結果的に試合自体は0-1で敗れたものの、エリクセンは長短のパスを駆使しながら、ピッチ中央で攻撃のタクトを振るい、自らのクオリティの高さを見せつけた。まだ1試合しかプレイしていないが、このままいけば、攻撃的MFとしての序列はファン・デ・ベークより上になるだろう。

今回はフェルナンデスがサイドに回ったが、エリクセンもサイドでプレイすることができる。テン・ハーグ監督がどう考えているかはまだわからないが、フェルナンデスとエリクセンの位置が逆転したり、2人が中央で並ぶこともあるはず。エリクセンの合流により、マンUの2列目はバリエーションが一気に広がった。

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