ジョーカーCBか、ドイツ代表組3バック案も ドルトムントはフンメルスをどう活かす

ベテランとしてチームを支えるフンメルス photo/Getty Images

ズーレ&シュロッターベック加入で広がる選択肢

世代交代への一歩となるのか。今夏、ドルトムントにはDFニコ・シュロッターベックとニクラス・ズーレが合流した。2人ともドイツ代表でプレイするセンターバックだ。

気になるのはマッツ・フンメルスだろう。かつてはドイツ代表でコンビを組んだジェローム・ボアテングとともに世界最高クラスのセンターバックと言われたこともあり、2014年にはこのコンビでワールドカップ制覇も成し遂げている。特に足下の技術が高く、攻撃面のセンスも抜群な現代的センターバックと言える。

しかし、フンメルスも33歳だ。スピード対応など気になるところもあり、やはりワールドカップを制した2014年とは違う。データサイト『WhoScored』の平均パフォーマンス採点を見ると、昨季リーグ戦23試合に出場したフンメルスの採点は6.88点。これは2010年に入ってからは自身ワーストの評価点だった。
独『Sport1』は、フンメルスがセンターバックのジョーカー的存在になるタイミングかもしれないと注目する。ズーレとシュロッターベックをセンターバックコンビに据え、フンメルスをバックアッパーにするのも悪い案ではないだろう。

あるいは、フンメルスを中心に置いた3バックだ。両脇をシュロッターベック、ズーレでサポートし、フンメルスには中央からリーダーシップと攻撃の組み立てを任せる案も面白い。ラファエル・ゲレイロ、トマ・ムニエの2人をウイングバックとして攻撃的に配置することもでき、3バックもオプションにはなるだろう。ここは指揮官テルジッチ次第だ。

いずれにしても、ドルトムントは守備の修正が欠かせない。昨季は2位に入ったが、失点数は52点もあった。これは17位に沈んで2部降格が決まったアルミニア・ビーレフェルトとほとんど変わらない(53失点)。王者バイエルンを崩すには守備の整備が不可欠で、ズーレ、フンメルス、シュロッターベックの3人をどう活かしていくかが最初の注目ポイントだろう。

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