“アフリカのシャビ”とまで言われたパサーの今 市場価値が500万ユーロまで落ちたMFは2部で奮闘中

フラムでは1部昇格に貢献したセリ photo/Getty Images

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フランスでバロテッリたちとブレイクしたゲームメイカー

2016-17シーズン、モナコとパリ・サンジェルマンがリーグ・アンの頂点を激しく争う中、3位に食い込む大健闘を見せたのがOGCニースだった。

当時はFWマリオ・バロテッリが17ゴール、FWアラサン・プレアが14ゴールと躍動していたが、彼らを中盤から支えていたのがコートジボワール代表MFジャン・ミシェル・セリだった。

168cmと小柄ながら、守備的MFの位置に入るセリは当時7ゴール9アシストと躍動。この活躍からアフリカのシャビとも言われ、移籍市場でも大きな注目を集めた。
しかし、セリは移籍のタイミングが少々遅れた。2016-17シーズン終了直後に移籍は実現せず、1年待った2018年にイングランドのフラムと契約。この時フラムは3000万ユーロの移籍金を支払っており、その期待の大きさがうかがえる。

だが、フラムでは上手くいかなかった。チームは移籍初年度の2018-19シーズンから19位に沈んでしまい、2部へ降格。セリはトルコのガラタサライにレンタル移籍し、2020-21シーズンにはフランスのボルドーへ。戻ってきた2021-22シーズンはフラムの1部昇格に貢献したものの、後半戦はスタメンから外れる機会も増えてしまった。

2018年1月には3500万ユーロもの市場価値がつけられていたが、それが今や500万ユーロだ。1部昇格は決めたが、セリとフラムの契約は今夏で満了。英『Hull Daily Mail』はイングランド2部のハル・シティがセリとコンタクトを取っていると伝えているが、ハルは今季を19位で終えているチームだ。アフリカのシャビとも言われた男のキャリアとしては少々寂しい。

2017年にニースを離れていた場合は異なるキャリアが広がっていたかもしれないが、セリも気付けば30歳だ。まだ諦める年齢ではないが、ここからトップクラブの関心を引くのは困難か。

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