ナビ・ケイタの売り時は今? リヴァプールで本領発揮の気配を見せる背番号8の去就はいかに

ケイタの売却も一つの手だろう photo/Getty Images

稼働率が上がった今季のナビ・ケイタ

2017年にRBライプツィヒからリヴァプールへと移籍したギニア代表MFナビ・ケイタ。リヴァプールとケイタの契約は来夏までとなっているが、今のところ契約延長には至っていない。

まだ23歳だったケイタは当時のリヴァプール史上最高額となる5200万ポンドでこのチームへとやってきた。そしてスティーブン・ジェラード氏が背負っていた背番号8を受け継ぎ、中心選手として活躍することが期待された。

それから4年間が経過したものの、ケイタは期待されていたほどの結果を出すことができていない。怪我で離脱することも多く、出場数はこの4年間でリーグ戦76試合、そのうち先発は46試合に留まっている。

それでも今季のケイタはリヴァプール加入後最多となる公式戦40試合に出場し、随所で存在感を発揮。チームの国内カップ戦2冠に貢献した。

復調の気配を見せるケイタと契約を延長するのか、リヴァプールにとっては判断が難しいところだが、英『The Mirror』は今夏に彼を売却する可能性について指摘。4月頃のユルゲン・クロップ監督の発言を引用し、懸念点を示している。

「ナビが健康でリズムを掴んでいるときはいつも素晴らしかった。残念ながら本人や我々が過去に望んでいたほどリズムを掴むことはできなかったけどね。でも多分その時間はもう終わった。願わくば彼の未来が明るいものであってほしい。彼は素晴らしい選手だ」

同メディアは、リズムを掴めなかった時間が“多分”終わった、とクロップ監督が発言している点に着目し、ケイタが負傷の問題を完全に克服した確信がクロップ監督にはまだないとしている。だからこそケイタがリズムを取り戻したように見えるこのタイミングは、獲得に要した5200万ポンドを少しでも取り返すチャンスなのではないかと主張している。

あと一歩のところで逃したプレミアリーグやチャンピオンズリーグの制覇を来季こそ達成するために、ケイタがリヴァプールの貴重な戦力として数えられることは間違いない。しかし同メディアが指摘するように、経営戦略的に見れば今夏は売却するのにいいタイミングとも言える。はたして来季のケイタはどこでプレイしているのか。今夏の去就に注目だ(データは『FBREF』より)。

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