モウリーニョのECL制覇は快挙か没落か 4クラブ目の欧州制覇達成で来季ELに期待

ECL制覇を成し遂げたモウリーニョ監督 photo/Getty Images

イタリア代表ニコロ・ザニオーロのゴールが決勝点に

今週末に行われるチャンピオンズリーグ決勝に先立ち、今季からヨーロッパ第3の大会として発足したヨーロッパカンファレンスリーグの決勝戦が先日行われた。この試合でジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマはフェイエノールト相手に1-0の勝利をあげ、初代王者の座を手にした。

ローマが以前にタイトルを獲得したのは2007-08シーズンのコッパ・イタリアが最後であり、今回のECL制覇は14年ぶりのタイトルということになった。ヨーロッパ第3の大会とは言え、ローマにとって重要なタイトルとなったことは間違いなく、モウリーニョ監督は就任1年目でいきなり大きな結果を出した。

英『The Mirror』によれば、モウリーニョ監督は今回の勝利によって、4つの異なるクラブでヨーロッパのタイトルを獲得した初めての監督になったという。CLタイトルを獲得したポルト時代とインテル時代、ヨーロッパリーグのタイトルを獲得したマンチェスター・ユナイテッド時代、そして今回のECLということだ。
ポルトでのCL優勝が2003-04シーズンであることを考えると、モウリーニョ監督は20年近く第一線で活躍を続けていることになる。単純計算で5年に1回はヨーロッパでのタイトル獲得を期待できる監督であり、かつて自身のことをスペシャル・ワンと称したその手腕が健在であることを証明している。

しかし、ポルトでのCL、インテルでのCL、マンUでのEL、ローマでのECLと、徐々に獲得するタイトルのランクが下がってきていることも事実。就任してきたチーム力の問題もあるが、チェルシーでの2014-15シーズン以来リーグタイトルを獲得できていないことを踏まえると、トーナメントでの勝負強さ以外はなかなか本領を発揮できていないとも言えるかもしれない。

モウリーニョ監督のチームは2年目に最も大きな結果を出すと言われており、来季のローマには躍進が期待される。リーグでの好成績はもちろんだが、ECL優勝に続いて来季EL制覇となれば間違いなく快挙だ。他の監督であれば望みすぎなのかもしれないが、カップ戦で無類の勝負強さを誇るモウリーニョ監督にはついこんなことまで期待してしまう。

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