グリーンウッドが3位のままに…… “31.6%”のゴールをC・ロナウドに依存したマンU攻撃問題

ここぞの場面で決定力発揮したロナウド photo/Getty Images

新指揮官エリック・テン・ハーグはどう攻撃を変えるか

新シーズンよりマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任するエリック・テン・ハーグはどうチームを変えていくだろうか。改善点は数多くあるが、その1つに得点部分が挙げられる。

今季全コンペティションを合わせたマンU得点ランクを見ると、1位はFWクリスティアーノ・ロナウドで24ゴール、2位はMFブルーノ・フェルナンデスで10ゴール、3位はFWメイソン・グリーンウッドで6ゴールとなっている。

グリーンウッドは今年2月にガールフレンドへのDV疑惑に加え、脅迫の疑いも浮上して逮捕されている。もちろんそれ以降は謹慎処分となっているのだが、そのグリーンウッドがチーム得点ランク3位に入ったままシーズンを終えたのは問題だろう。
ロナウドへの依存も大きい。リーグ戦でのチーム得点数は57ゴールだったが、そのうちロナウドは31.5%にあたる18ゴールを奪っている。今季は何かと批判を浴びたが、ロナウドがいなければもっと順位は下がっていたはず。

この31.5%という割合は、今季のプレミアリーグでは3番目に多い数字だ。2位はトッテナムで、リーグ戦69ゴールのうち33.3%にあたる23ゴールをソン・フンミン1人で決めている。相棒ハリー・ケインも合わせると、トッテナムはこの2人で半数を超える57.9%の得点を奪っている。得点のバリエーションを増やしたいのはトッテナムも同じだ。

最も多かったのは降格が決まったノリッジ・シティで、FWテーム・プッキがチーム全体の47.8%にあたる11ゴールを決めている。

マンUの場合はトップ4入りも逃してしまい、リーグ戦57ゴールは明らかに物足りない。失点も同じく57失点喫しており、今季のマンUは得失点差がゼロだった。守備の改善もテン・ハーグに与えられたミッションだ。

米『ESPN』は、一部SNSで『エリック・テン・マンス』なんてジョークが出ていると伝えている。つまり新指揮官テン・ハーグが10か月と続かないのではと不安視されているわけだ。それほどマンUの仕事は難しいものになっており、手を加えるべき点は多い。攻撃面ではロナウドへの依存度を減らす必要があり、今夏の補強と合わせてどう変えてくるのか楽しみだ。

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