ハーランドはシティでスタメン確約ではない? “83分で6ゴール”を奪うフリアン・アルバレスの存在

来季からマンチェスター・シティに加わることになるフリアン・アルバレス photo/Getty images

ジェズスが移籍を希望する理由もわかる

不在だった純粋な9番としてボルシア・ドルトムントからアーリング・ハーランドを獲得したマンチェスター・シティ。彼はシティが抱えている問題の一つを解決できる可能性を持つ選手であり、来シーズンには大きな期待がかかる。

どうしてもこのようにハーランドばかりに注目が集まりがちだが、シティはもう一人純粋な9番の来季合流が決まっている。それが現在リーベル・プレートでプレイするフリアン・アルバレスだ。今冬の移籍市場で1400万ポンド(日本円にして約22億円)の移籍金で獲得しており、シーズン後半戦はローン移籍という形でアルゼンチンに残っていた。

リーベル・プレートの下部組織で育ち、そのままトップチームデビューを飾った22歳のアルバレス。今季は17試合で14ゴール4アシストと数字を残しており、期待できるパフォーマンスを披露している。

そんなアルバレスだが、26日に行われたコパ・リベルタドーレスのアリアンサ・リマ戦で3トップの中央で先発出場しており、なんと6ゴールとダブルハットトリックを達成してチームの勝利に貢献している。3ゴールを決めるだけでもすごいのだが、1試合で2度のハットトリック記録はなかなか見られるものではない。

アルバレスの強みはこの決定力の高さだ。このゲームでは90分戦い、7本の枠内シュートを放って6ゴールを決めている。今のシティにこれほどのストライカーはいない。チャンスは作るが決めきれないのがこれまでのシティであり、レアル・マドリードとのCL準決勝では決定力の低さを露呈して敗れている。

来季のセンターフォワードはハーランドとアルバレスでポジションを争うことになるか。現状の実力でいえばハーランドが圧倒的だが、サイドでもプレイできるユーティリティ性、得点を取るだけでなくチャンスメイクもできるアルバレスの万能性がハーランドを脅かす可能性はある。両者とも魅力的な逸材であり、ペップが彼らをどう生かすのか注目だ(データは『SofaScore』より)。

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