“4年前”のリヴァプールとは何もかも違う 「マドリードが4年前に顔を合わせたチームとは……」

4年前はレアルに敗れたリヴァプール photo/Getty Images

パーフェクトに近いチームへと成長

28日、チャンピオンズリーグ決勝でリヴァプールとレアル・マドリードが顔を合わせる。このカードは2017-18シーズンの決勝と同じ組み合わせで、当時はレアルが勝利を収めている。

あれから4年。やはり目立つのはリヴァプールの成長だろう。当時はレアルがチャンピオンズリーグを支配していた時期でもあり、対戦前からレアル優位との見方もあった。FWクリスティアーノ・ロナウドもおり、実力も経験値も申し分ないチームだった。

一方のリヴァプールはどこか成長中とのイメージもあったが、今は違う。新たな選手を加えつつ、指揮官ユルゲン・クロップの考えもチームに浸透。今回はリヴァプールの方が優位と見る人も多いだろう。
チームをまとめるリーダーのジョーダン・ヘンダーソンも、4年前とはチーム力が違うと自信を覗かせる。

「彼らは前回とは異なるリヴァプールと顔を合わせることになるだろうね。僕たちは2018年も素晴らしかったけど、あれからチームは成長した。新たな選手も加わり、僕たちは成功した。悪い瞬間もあったけど、それから学んでいる。マドリードが4年前に顔を合わせたチームとは異なるものになっていると確信しているよ」(英『The Guardian』より)。

当時はチャンピオンズリーグで決勝まで進んだものの、国内リーグの方は4位と苦戦した。しかし今季はFA杯、EFL杯を制し、プレミアリーグでもマンチェスター・シティをギリギリのところまで追い詰めた。攻守両面のレベルアップに加え、複数コンペティションを戦う層の厚さまで手にした今のリヴァプールは世界屈指のチームと言える。

4年前は王者レアルにどこまで喰らいつけるかといった構図だったが、今回はレアルがリヴァプール相手にどこまで粘れるかがカギになるのではないか。今季のレアルは何度もミラクルを起こしながらファイナルへ駒を進めているが、危ない場面もあった。発展途上にある若い選手もおり、成熟度ではリヴァプールが一枚上手かもしれない。

この4年間でリヴァプールが見せた成長は見事であり、今こそ4年前のリベンジを果たす時だ。

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