ギェケレシュはアーセナルの絶対的エースになれるのか ポルトガルではゴール量産も、プレミアのDFはレベルが違う

今夏アーセナルに加わったギェケレシュ photo/Getty Images

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ファーディナンドがアドバイス

今夏にスポルティングCPからアーセナルへ加入したスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュは、ここまでリーグ戦では4ゴール、チャンピオンズリーグでも2ゴールを記録している。悪い成績とまでは言えないが、アーセナルはギェケレシュ獲得に総額6350万ポンドを費やしたとされる。その金額から考えると、まだ満足できる成績ではないか。

ギェケレシュはスポルティングCPのエースとして昨季ポルトガル1部リーグで39ゴール、一昨季も29ゴールを挙げていただけに、プレミアでも得点量産を期待していたアーセナルのサポーターは多いはず。今のところスポルティング時代ほどの得点感覚は発揮できていない。

プレミアリーグ挑戦1年目ということも考慮すべきだが、やはりポルトガル1部リーグとプレミアではレベルが異なる。センターバックにも一線級の選手が揃っており、簡単に振り切ることはできない。
英『METRO』によると、プレミアリーグを代表する名センターバックの1人だった元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、もっとアーセナルのチームメイトに合わせた動き出しをしなければならないとアドバイスを送る。

「彼の動きが酷いとは言わない。しかし、誰がボールを保持しているかを把握する必要はある。ボールを持っている仲間によって、FWの動き方は変わるからだ。ウーデゴーが持っている時、サカが持っている時では動き方も変わってくる。まだそうしたテレパシーのようなものが出来上がっていないように思う。サカのポジションを見て、自分がどこに動かなければいけないかの理解が深まっていない」

「またDFの立場から彼を見ると、相手DFに競り負けているところがある。ポルトガルでは、彼はほぼ全ての相手センターバックよりも強く、速かった。相手DFが寄せてきても振り払い、そのままボールをネットに突き刺していた。でもプレミアリーグでは出来ていない。センターバックは彼と同じくらいサイズがあり、フィジカルも強い。そこで捕まってしまい、動けなくなって封じられてしまう」

チームメイトとの連携は時間が経てば深まるだろうが、相手センターバックとのバトルはギェケレシュ自身が対処していかなければならない点だ。プレミアの守備陣がハイレベルであることは分かっていたはずだが、現時点ではまだ相手DFを制圧することは出来ていない。

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