「ノイアーのサブとしてプレイするのは楽しい」 ウルライヒが見出す“第2GK”としての生き方

第2GKとしての信頼を勝ち得ている photo/Getty Images

来季まで契約を延長

今季もブンデスリーガを制したバイエルンが、GKスヴェン・ウルライヒとの契約を来季いっぱいまで延長した。マヌエル・ノイアーという絶対的な守護神のサブという立場ながら、ウルライヒはバイエルンで長いシーズンを過ごしている。

2015-16シーズンにシュツットガルトからチームへ加入した同選手。チームではすでにノイアーが君臨しており、バイエルンもペペ・レイナが退団したことによる第2GKとしての獲得となった。世界的なGKからポジションを奪い取ることはできずとも、ノイアーが怪我で離脱となればウルライヒが安定感のあるプレイを見せて勝利に貢献。2017-18シーズンはUEFAチャンピオンズリーグこそ自身のミスによって失点を招いたが、ブンデスリーガでは良好なパフォーマンスを発揮して優勝に導いた。

またアレクサンダー・ニューベル加入とともにバイエルンを離れたウルライヒだったが、ニューベルが出場機会を求めてモナコへレンタル移籍するとバイエルンへ復帰。すぐさまバイエルンがウルライヒを求めたのも、サブGKとして絶大な信頼を得ている証拠だろう。

どんな選手でもスタメンで出たいという気持ちは持っているものであり、ウルライヒにもその思いはあるだろう。現にニューベルは出場機会を求めてバイエルンを離れており、そういった考えに至ってもおかしくない。しかしウルライヒは長く在籍するバイエルンで、ノイアーのサブとしての座を楽しんでいるようだ。契約延長時にクラブ公式にて「ノイアーのような世界的なGKのサブとしてプレイすることは楽しいものだよ」とコメントしている。

GKは1人しかピッチに立てない特別なポジションであり、ノイアーのようなワールドクラスの選手がいるならば、試合に出場できる可能性もごくわずかだろう。それでも準備を怠らず、いざ出番となれば100%のパフォーマンスを発揮してチームに貢献する。そんな現状をウルライヒは楽観的に捉え、バイエルンでの生活を楽しんでいるのだ。

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