長短問わず抜群の精度を誇るパスの使い手 衝撃のデビューシーズンを送るレンヌの新鋭CB

レンヌで印象的な活躍を披露しているオマリ photo/Getty Images

レンヌの好調を支える22歳

2021-22シーズン、フランスのリーグ・アンで奮闘を見せているのがスタッド・レンヌだ。現時点では35試合を消化して2位マルセイユと3ポイント差の3位につけている同クラブ。パリ・サンジェルマンに次ぐリーグ2位のチーム得点数(77ゴール)を誇る攻撃力を武器に、彼らは来季チャンピオンズリーグ出場圏内をキープしている。

そんなレンヌの中心として奮闘を見せているのは、今季デビューを果たしたばかりのルーキーだ。その選手とは、昨年7月にレンヌのBチームからトップへ昇格したDFワルムド・オマリ(22)。開幕当初には数いる若手のひとりに過ぎなかったセンターバックは、この1年で一気にその評価を高めてみせた。類まれなるパスセンスを武器に、彼は今やチームのビルドアップを司る存在となっている。

長短織り交ぜたパスの精度はリーグ・アンでもトップクラスと言っていいかもしれない。短めのセーフティなパスだけでなく、ロングレンジのフィードでも圧倒的な成功率のマークしているオマリ。データサイト『FBref』によると、彼が今季リーグ戦で記録しているショートパス成功率とロングパス成功率はそれぞれ93.2%と92.1%。実は1500本以上のパス成功数を記録している選手の中で、いずれも90%以上を記録しているのは彼とパリ・サンジェルマンのプレスネル・キンペンベ(ショートパス:96.8%、ロングパス:97.9%)の2人しかいないのだ。キンペンベも素晴らしい数字だが、今季デビューを飾ったばかりのオマリがここまでのスタッツを残しているのはさらに驚きと言えるだろう。
この活躍もあって、今年3月には初めてフランスの世代別代表にも選出されることとなったオマリ。レンヌの最終ラインを支える若者の活躍からは今後も目が離せない。

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