今季のプレミアリーグもいよいよ大詰め。優勝争いはもちろん、トップ4入りも白熱している。
現在4位にはアーセナルが入っているが、それを勝ち点差2で5位のトッテナムが追っている。何かと因縁ある両者は5月に直接対決を予定しており、これがトップ4入りへ大きな戦いになるのは間違いない。
アーセナルとしては4位を死守したいところだが、アーセナル専門サイト『Pain In The Arsenal』がカギの1つに挙げたのが両サイドバックだ。
その1人は、もちろん復帰してきた日本代表DF冨安健洋のことだ。復帰までに想定以上の時間がかかった印象だが、アーセナルはこの時を待ち望んでいたに違いない。もはや冨安はプレミアリーグでもTOP5には入れる右サイドバックに成長しており、冨安がもたらす守備の安定感は大きい。
攻撃面でも今季は成長しており、タッチラインを背にしたボール扱いも日々進化している印象を受ける。大型右サイドバックとして完成を迎えた冨安がアーセナルに欠かせぬキーマンというのはまったく大袈裟な表現ではない。
そして左サイドバックはヌーノ・タヴァレスだ。22歳と若いゆえの粗さはあり、今季もベンチに降格となったこともある。しかし直近3試合は先発し、前節マンチェスター・ユナイテッド戦は貴重なゴールも決めた。冨安以上に攻撃的な選手で、ポルトガル人らしいサイドバックと言える。
そのタヴァレスを活かすうえでも、逆サイドに入る冨安の存在は大きいと同サイトは見る。アーセナルは攻撃参加したタヴァレスの背後を埋める必要があり、最終ラインをスライドさせるうえでも冨安がいてくれると心強い。元はセンターバックを本職とする選手だけに、そのあたりはスムーズだ。
前半戦も冨安とタヴァレスのコンビは高い評価を得ており、攻守のバランスも悪くない。現地のサポーターはもちろん、日本のサッカーファンも5月のノース・ロンドン・ダービーに出場する冨安の姿を望んでいるはず。それこそトッテナムのFWソン・フンミンとのマッチアップもあり、プレミアリーグで1、2を争うレフトウイングになったソンを抑えられるDFは限られている。アーセナルとしてはそのミッションを冨安に託したい。
果たしてアーセナルはトップ4を守り切れるのか。そのカギは復活の日本人DFが握っている。