ユニオンコンビがブライトンの救世主に 英紙が期待する“三笘薫・ウンダフ”のアタッキングサードでの打開力

来季はロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズでプレイしないことが発表された三笘薫 photo/Getty images

今季は共にユニオンでプレイした

21-22シーズンも終盤に差し掛かっており、今季海外でプレイする日本人選手への評価も固まってきたところだろう。今季は冨安健洋をはじめ世界を驚かせた選手もおり、海外初挑戦となった三笘薫も自身の高い攻撃性能を発揮できたはずだ。

そんなロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズでプレイする三笘だが、来季は別のチームでプレイするようだ。ベルギーメディア『Walfoot.be』によれば現在ローン移籍で加入しているサン・ジロワーズで来季プレイすることなく、今季限りでチームを離れることになったと報じている。

サン・ジロワーズを離れるのであれば、保有元であるプレミアリーグのブライトンに戻るのが自然だ。一年でのプレミア復帰はまさに理想的な形だが、今季ここまで24試合で7ゴール4アシストを記録したことを考えれば、そうなっても何ら不思議ではない。しかも、サン・ジロワーズでは左ウイングではなく、左ウイングバックでプレイしており、その中で11ゴールに関与は素晴らしい結果を残したことになる。

来季ブライトンでプレイすることになれば非常に楽しみだ。シーガルズはここまで11位とプレミアの中位に順位をつけており、直近のゲームであれば冨安が所属するアーセナルや、BIG6の一角であるトッテナムを破っている。上位相手にも屈することなく、自分たちのサッカーを行うことができるグレアム・ポッターという優秀な監督がチームを支えている。

ブライトンは[3-5-2]や[4-2-3-1]とシステムを使い分けており、三笘が起用されるなら左WBか左サイドハーフになる。ライバルとなるのはマルク・ククレジャとソリー・マーチで、今季は彼らが主に左サイドを任されている。ククレジャとは共存可能だ。後方が3枚となれば3バックの左、4バックなら左サイドバック低めの位置でプレイすることが多く、そうなればマーチが高い位置で起用されることになる。そのため、直接的なライバルはマーチとなるだろう。

英『The Athletic』は三笘とデニス・ウンダフの帰還を期待している。今のブライトンは守備、ビルドアップでのボールの前進のさせ方など、後方の準備は整っているが、アタッキングサードでの崩しのクオリティが物足りない。特に枠内シュートの数が少なく、プレミアリーグでは1試合ごとのオンターゲットが3.6本と20チーム中15番目である。総シュート数自体は12.4本で20チーム中9番目と問題ないが、この最後のクオリティが上がればおのずと上位への道は見えてくる。

ウンダフは今季のレギュラーシーズンで25ゴールを決めている点取り屋であり、最前線での起用が予想される。三笘もWBながらに7ゴールは十分に魅力的な数字である。パスからのチャンスメイクも可能で、三笘、ウンダフコンビが来季のブライトンを支えることになるのだろうか(データは『WhoScored.com』より)。

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