「世界で最高の中盤になれる素質を持っている」 アーセナルを離れて今季14アシストを記録するマルセイユMF

マルセイユで活躍するマッテオ・グエンドウジ photo/Getty images

来季はアーセナルかマルセイユか

3月にアストン・ヴィラに勝利して以降、リーグ戦では勝ち星のないアーセナル。クリスタル・パレス戦(0-3)、ブライトン戦(1-2)、サウサンプトン戦(0-1)と現在3連敗中であり、CL出場権を獲得できる4位以内が怪しくなってきた。次節からチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハムとCL出場権を争うライバルとの直接対決があり、ここで気を引き締めたい。

このように苦しいアーセナルだが、トップチームを離れてローン移籍で他クラブに行きプレイする選手たちの活躍の報道が連日聞こえてくる。バルセロナへいったピエール・エメリク・オバメヤンがまさにその例であり、得点量産中だ。マルセイユにいるMFマッテオ・グエンドウジもフランスで充実したシーズンを送っている。

フランス、ロリアンの下部組織で育ち、そのままトップチームデビューを飾ったグエンドウジ。アーセナルに加入した18-19シーズンには初年度ながら33試合に出場。翌シーズンも24試合でピッチに立ったが、指揮官であるミケル・アルテタとの相性が悪く、その後のシーズンはヘルタ・ベルリンへ、今季はマルセイユへローン移籍となっている。

素行面で問題のあるグエンドウジだが、その実力は確かだ。23歳と若く、技術がある。中盤からボールを前進させることに長けており、パスやドリブルで局面を打開していく。185cmとサイズもあるのが魅力的であり、今季は全コンペティション合わせて41試合で4ゴール14アシストを記録している。

「グエンドウジはフィジカル面で長けており、非常に速く回復することができる。怪我の少ない計算できる選手で、彼は世界で最高の中盤になれる素質をもっている」

英『planet football』ではマルセイユの指揮官ホルヘ・サンパオリがPAOKサロニカ戦でアシストを記録したグエンドウジを称賛している。その中でサンパオリはグエンドウジの強みを疲労回復の速さだといっている。これは非常に重要であり、特に疲労の溜まりやすいシーズン終盤であれば監督も重宝するだろう。実際にチーム内ではウィリアム・サリバに続くプレイタイムであり、指揮官からの信頼度の高さもうかがえる。

中盤事情の苦しいアーセナルからすれば、このグエンドウジをチームに戻せば大きな戦力となりそうだが、同メディアによると1000万ポンド(日本円にして約16億円)での買い取りオプションが契約に付属しており、マルセイユは完全移籍でグエンドウジを獲得すると見られている。マルセイユ、グエンドウジにとっては最良の選択だが、アーセナルとしては戦える中盤のファイターを失うことになってしまいそうだ。

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