サラー、ソン・フンミンのレースに侮れない第3勢力が出現 21-22シーズンのプレミア得点王となるのは誰だ

20ゴールで得点ランキング首位を走っているモハメド・サラー photo/Getty images

ロナウドが1試合で3ゴールを決めた

21-22シーズンのプレミアリーグも終盤戦に差し掛かっており、得点王争いではハイレベルな戦いが繰り広げられている。現時点でトップはモハメド・サラーの20ゴール、2位は17ゴールでソン・フンミン、3位はノリッジ戦でハットトリックを達成したクリスティアーノ・ロナウドとディオゴ・ジョタの15ゴールとなっている。

現時点では3ゴール差でサラーがリードしているが、公式戦では6試合で1ゴールと勢いがなく、マンチェスター・シティとのFAカップでは好調時のキレがなかった。やはりシーズン終盤ということもあり、疲労でコンディションが落ちているのだろう。

英『The Athletic』では今季のプレミアの得点王はサラーではなく、ソン・フンミンが取ることになると予想している。その根拠はここ4試合でのゴール数だ。直近のブライトン戦ではノーゴールに終わったが、アストン・ヴィラ戦、ニューカッスル戦、ウェストハム戦の3試合で6ゴールを奪っている。元から決定力のある選手であったが、2022年となってからはさらにその得点力に磨きがかかっている。また、トッテナム自体が好調なのも追い風だ。アントニオ・コンテが就任してからはチーム全体に安定感が生まれており、0-1でブライトンに敗れるまでは4連勝だった。前線でいえば新顔のデヤン・クルゼフスキとの連携も深まっており、ソン・フンミンがゴールデンブーツを受賞する可能性は低くない。
英紙ではサラーとソン・フンミンの直接対決を予想していたが、ここにきてロナウドが第3勢力としてゴール数を上げてきた。15ゴールと1位のサラーとはまだ5点差もあるが、ノリッジ戦でハットトリックを達成したようにロナウドは固め取りが上手く、3月のトッテナム戦でも3ゴールを決めている。

日程的にはロナウドとソン・フンミンが有利だ。ユナイテッドはミッドウィークにリヴァプールとの試合があるが、その後は基本的に週1でのリーグ戦を戦うことになる。対するリヴァプールはFAカップにCLと週2で試合があることが多くなり、サラーのコンディションが上がるかどうかは微妙なところだ。ロナウドは37歳という年齢もあって連戦は厳しいが、このノリッジ戦のように前節エヴァートン戦から日が空けばある程度の活躍は見込める。これはソン・フンミンにも言えることである。

昨季はケインが23ゴールを決めて得点王となったプレミアリーグ。今季はサラー、ソン・フンミン、ロナウドの三つ巴であり、誰がシーズン終了後に最も得点を決めたスコアラーとなるのだろうか。

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