ソアレスでは物足りない右SBに誰を獲得する? 冨安のライバルとなる“22歳で159試合”に出場する攻撃的SB

プレミアの複数のクラブから関心を寄せられているマックス・アーロンズ photo/Getty images

経験値は豊富だ

ボローニャからアーセナルに加入し、一気に右サイドバックとして地位を確立した冨安健洋。攻守に渡る安定感は素晴らしく、特に守備面での強度だけでいえばプレミアでもトップクラスのレベルだ。しかし、現在は怪我で離脱しており、最後の出場は3カ月前の1月までさかのぼることになる。控えであるセドリック・ソアレスも奮闘しているがやはり物足りず、冨安の控え、もしくはライバルとなれる存在の獲得が期待されている。

英『football.london』によればノリッジのDFマックス・アーロンズ獲得にアーセナルは動いているという。マンチェスター・ユナイテッドもアーロンズに熱視線を送っており、CL出場権の有無が争奪戦をリードするカギとなるか。

ノリッジのアカデミーで育ち、そのままトップチームデビューを飾っているアーロンズ。22歳と若い選手だが、すでにノリッジでは159試合に出場しており、年齢にそぐわない経験値を持っている。

アーロンズは右サイドを果敢にオーバーラップする攻撃的なサイドバックだ。高い位置を取ってのクロスやシュート、突破力のあるドリブルが大きな武器であり、右サイドから攻撃を活性化させることができる選手である。ドリブル成功数28回、タックル成功数57回、地上戦でのデュエル勝利数128回はそれぞれチームトップの数字であり、攻守両面での強度はスタッツが示している。怪我での離脱が少なく、19-20シーズンに2試合怪我で離脱して以降は負傷でチームを離れていない体の強さも評価できる。

少し気になるのは左サイドバックとの兼ね合いだ。現状では冨安が守備型、ティアニーがバランス型、タヴァレスが攻撃型となっている。基本的に冨安かティアニーがいればどちらかのサイドが安定するのだが、両者ともに怪我での離脱が多くなっており、来季も両者不在が考えられる。そうなった場合に左タヴァレス、右にアーロンズと攻撃的すぎる選択は少し危険なように思える。

ソアレスが30歳とベテラン、冨安が怪我で計算できず、来夏での補強が必要な右SBのポジション。ノリッジが今季降格濃厚となっており、アーロンズが市場に出る可能性が高く、獲得するのはアーセナルなのかユナイテッドなのか動向に注目だ(データは『SofaScore』より)。

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