大ピンチの局面でシュートすら打たせず 決定機でスターリングを抑えたファン・ダイクの技術と威圧感

スターリングのピンチも封じたファン・ダイク photo/Getty Images

DFの裏を狙い続けたマンCに対応

プレミアリーグ第32節でリヴァプールとマンチェスター・シティが対戦。注目の首位攻防戦は、2-2のドローで終了している。リヴァプールのセンターバックで先発出場したフィルジル・ファン・ダイクは、カウンターのピンチにも大きな存在感を発揮して事なきを得る。

そのシーンは67分、マンCは自陣からカウンターのチャンスを作るとケビン・デ・ブライネのスルーパスにラヒーム・スターリングが抜け出した。スピードのあるスターリングが最終ラインの裏に抜け出し、GKとの1対1もあり得る絶体絶命の展開だった。

絶好のチャンスだったが、スターリングは最終的にシュートも打てずに終わってしまう。彼の前に立ちふさがったのがファン・ダイクだ。スターリングにも劣らないスピードで対応し、中央へのスペースをカバーする。

左サイドへ流れながらボールを受けたスターリングだったが、ゴール方向にはすでにファン・ダイクが立っていた。ゴール前へとドリブルすることができず、スピードを落としてしまう。そのタイミングを狙っていたファン・ダイクはボールをカットして決定機すら作らせなかったのだ。

スピードとカバーリング能力の高さに加え、ファン・ダイクの威圧感もあっただろう。今試合で何度も最終ラインの裏を突いたマンCだが、絶好のチャンスにはファン・ダイクの“存在感”に勝てず、好機を逃してしまった。昨季彼の離脱でリヴァプールは調子を落としたが、完全復活の今季は一昨季のような強さが戻ってきた。チームを支える大黒柱は、ピンチの局面でもピンチにさせない技術と威圧感を兼ね備えている。

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