ベティスで暴れたルベン・カストロの名を覚えているか “40歳”のストライカーが得点王に近づいている

カルタヘナでプレイするカストロ photo/Getty Images

現在は岡崎慎司の同僚として活躍中

最近はベテラン選手の活躍が目立っているが、それは2部でも変わらない。

今季スペイン2部のセグンダ・ディビシオンで得点ランク4位につけているのがカルタヘナに所属する40歳のFWルベン・カストロだ。

この名前を知っている人も多いだろう。レアル・ベティスで長く活躍したストライカーで、現役生活はまだ続いている。昨季からはFW岡崎慎司も所属するカルタヘナでプレイしており、今季は2部で16ゴールを挙げているのだ。
得点ランクは4位となっているが、1位でジローナFWクリスティアン・ストゥアーニ、エイバルFWディエゴ・マルティネス、オビエドFWボルハ・バストンの3人が17ゴールで並んでいるため、カストロは実質2位だ。得点数も彼らと1点しか変わらず、得点王獲得の可能性は十分に残っている。

しかもジローナがリーグ戦で4位、エイバルが1位、オビエドが6位とそれぞれ上位に位置する中、カストロの所属するカルタヘナは10位と平凡な位置に収まっている。2部の中でも決して強豪とは言えないチームだが、そこで16ゴールを挙げてくる40歳のカストロの得点力は見事だ。

何よりカストロは2部のスペシャリストでもある。最初にスペイン2部でプレイしたのはデビューから3年目の2002-03シーズン、ラス・パルマスの一員として2部で9ゴールを記録。

その翌シーズンには22ゴールを挙げ、自身初となる2部得点王のタイトルを獲得。その活躍からアルバセテに移籍してリーガ・エスパニョーラでプレイすることになるのだが、2008年にはウエスカに移籍して再びスペイン2部でのプレイをスタート。

2010-11シーズンには2部に降格していたベティスへ移籍し、27ゴールを挙げてチームを1部へ導いた。

しかしベティスは2013-14シーズンにもう一度降格してしまい、カストロは2014-15シーズンに2部で32ゴールを記録して再びベティスを1部へ復活させた。

通算すると、カストロはスペイン2部で387試合に出場して182ゴールを記録。この得点数はスペイン2部史上最多の数字となっており、40歳になった今もこの数字は伸び続けている。まさに2部のスペシャリストと呼ぶにふさわしい。チームとの契約は今季までとなっているが、数字から考えればまだまだ現役でプレイできるだろう。

カストロはベティス時代の2014-15シーズンにも2部で得点王を獲得しており(32ゴール)、今季は3度目となる2部得点王がかかっている。2部とはいえ、40歳のストライカーが得点王をゲットしたとなれば驚きのニュースになるだろう。

これほどの数字を残してきたストライカーながらスペイン代表で1度もプレイしていないのも特長的で、もう少し評価されていいはずだ。169cmと小柄な選手ではあるものの、その得点力は今も相手の脅威となり続けている。

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