ヴェルナー、サンチョ、香川、ムヒタリアンも まだ続く“ブンデスからプレミア組”の苦戦

チェルシーで思うような結果が出ないヴェルナー photo/Getty Images

ブンデスでは圧巻のパフォーマンスだったが……

リーグの環境、レベルが異なる部分もあるのか、近年はブンデスリーガからプレミアリーグにやってきた選手が苦戦するケースが目につく。

それぞれのチームスタイルにも影響されるが、過去にはドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに向かったMFヘンリク・ムヒタリアン、香川真司、フランクフルトからウェストハムに向かったFWセバスティアン・ハラー、レヴァークーゼンからチェルシーへ向かったFWアンドレ・シュールレなど、プレミアで苦戦した者は多い。

英『The Sun』は、現在チェルシーでプレイするFWティモ・ヴェルナー、昨夏にドルトムントからマンUへやってきたFWジェイドン・サンチョの2人も同じ道を辿ってしまうのではないかと現状を不安視している。
ヴェルナーはライプツィヒで得点を量産していたドイツ代表の主力で、サンチョもドルトムントでは見事なパフォーマンスを見せていた。

しかし、2人ともプレミアに移籍してからは数字が伸びてこない。実力というより、チームスタイルに左右されるところもあるだろう。特にサンチョは移籍1年目であると同時に、マンUがシーズン途中に指揮官を代えるなど混乱状態にあった。なかなかサンチョの起用法が定まらず、その影響を受けた部分もあるだろう。勝負は2年目の来季からと前向きに考えることもできる。

サンチョはドルトムント時代の輝きを見せられるか photo/Getty Images

ヴェルナーとサンチョは移籍金も高額だ

一方でヴェルナーは2年目を迎えているが、今季リーグ戦では1得点1アシスト。ライプツィヒ時代とはまったく異なる成績だ。指揮官トーマス・トゥヘルのスタイルと100%マッチしているか分かりづらいところもあり、このままチェルシーで続けても数字は伸びないかもしれない。

代表の方では3月27日の親善試合・イスラエル戦で同じくブンデスリーガのレヴァークーゼンからチェルシーへ移籍したFWカイ・ハフェルツと揃ってゴールを決めており、ヴェルナーの実力が落ちたわけではないはず。

プレミアの水が合っていないのか、このままではヴェルナーの移籍は失敗とジャッジされるだろう。ブンデスからプレミアにやってくる選手に苦戦が続いているのは特長的で、特にアタッカーは守備の強度やフィジカルバトルに戸惑う部分があるのかもしれない。

ハフェルツもまだ大成功とまでは言い難く、もっと数字を上げられる選手だ。ヴェルナーもサンチョもこのままでは終われず、移籍金額がかなり高額だったこともあって結果が出なかった場合は厳しい批判が飛んでくるだろう。

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