2022年の“シャビ流”バルセロナは強すぎる 取り戻したDNAと強さで広がる未来

本来の力を取り戻したバルセロナ photo/Getty Images

レアル、アトレティコ、セビージャも撃破

まだ答えを出すには早いのかもしれないが、2022年のバルセロナには強烈な期待感が広がっている。

ロナルド・クーマン体制でスタートした今季前半戦は大きく躓くことになり、今後2、3年ほどはリーガ・エスパニョーラの優勝争いにも絡めないのではと不安の声もあった。

しかし、シーズン途中より指揮官に就任したシャビ・エルナンデスのおかげでネガティブな空気が吹き飛んでいる。
今年に入ってからはリーグ戦、ヨーロッパリーグで負けがなく、しかも内容が良い。ヨーロッパリーグではプレイオフで難敵ナポリを撃破し、リーグ戦でもアトレティコ・マドリード(4-2)、アスレティック・ビルバオ(4-0)、レアル・マドリード(4-0)、セビージャ(1-0)と厄介な相手を次々と撃破している。

2022年に入ってからのリーグ戦は11試合で29ポイントも勝ち点を稼げており、レアルとのクラシコで見せたように攻撃陣が爆発する機会も増えている。実にバルセロナらしい破壊力満点のフットボールだ。

まだ気を抜くわけにはいかないが、このペースなら来季は優勝争いに復帰する可能性が高い。シーズン途中の就任ながらチームのベースを作ったシャビの手腕は見事で、かき集めたFWピエール・エメリク・オバメヤンやフェラン・トーレスら前線の新戦力も上手く活かしている。

バルセロナの哲学を体に染み込ませているシャビは、どうしてもジョゼップ・グアルディオラと比較される。まだ指導者経験は浅い方だが、シャビもグアルディオラのように現代を代表する名将となっていくのか。やはりバルセロナには独自の哲学が必要であり、それを何より大事にするシャビを後任に指名したのは大正解だったと言えそうだ。

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