W杯に“秘策”持ち込むのがハリル流 8年前の再現狙うモロッコは危険だ「サプライズは可能」

組み合わせ抽選会に出席したハリルホジッチ photo/Getty Images

8年前はドイツをも苦しめた

以前日本代表を指揮したヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、2018年のワールドカップ・ロシア大会へ向けて何か秘策を練っているのではないかと噂されたことがあった。親善試合では手の内を完全には見せず、本大会で何かサプライズを仕掛けてくるのではないかと。

残念ながら日本代表を指揮してロシア大会に臨むことはなかったが、ハリルホジッチはモロッコ代表監督としてワールドカップ・カタール大会に乗り込んでくる。

モロッコは決して強豪とは言えず、立ち位置は日本と似たところがある。先日の組み合わせ抽選会ではベルギー、クロアチア、カナダと同じグループFに入ることになり、実力的にモロッコは3番手、あるいは4番手かもしれない。楽に突破できるグループでないことは確かだ。
しかし、だからこそハリルホジッチの手腕に期待がかかる。『beIN Sports』でも、ハリルホジッチはサプライズを起こすことは可能だと口にしている。

「穏やかではない。前回準優勝のクロアチア、3位のベルギー、北中米で最高のチームであるカナダとの組み合わせは非常に困難だ。しかしサプライズは可能だ。アルジェリアを指揮したブラジル大会では、私はドイツに対して大きな偉業に近づいた。モロッコでも同じことをしようと思う。すべてが可能だ」

2014年のブラジル大会でハリルホジッチはアルジェリアをベスト16へ導いており、決勝トーナメント1回戦では優勝したドイツをも苦しめた。

何の策もなしに真っ向からぶつかれば、モロッコは勝てないだろう。しかしハリルホジッチに格上崩しの秘策があるならば、面白い展開となるかもしれない。

ハリルホジッチは迷将か、それとも名将か。アルジェリア代表での再現をカタールの地で出来れば、再び注目を集めることだろう。

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