高さもスピードも備えるセリエAの“NEWモンスター” ブレイク果たした苦労人FWの未来は

今季ウディネーゼで印象的なパフォーマンスを披露しているベト photo/Getty Images

上位クラブ行きへの扉は開かれている

はたして今夏、イタリアでその才能を遺憾なく発揮しているポルトガル人FWはステップアップを果たすこととなるのだろうか。ドゥシャン・ヴラホビッチ(ユヴェントス)やタミー・エイブラハム(ASローマ)、ジャンルカ・スカマッカ(サッスオーロ)といった若きストライカーの活躍が目立っている今季のセリエAだが、同リーグには彼らのほかにも注目すべき点取り屋がいる。

その選手とは、ウディネーゼで暴れるFWベト(24)だ。今季セリエAに初上陸を果たした同選手は、ここまでリーグ戦27試合に出場して非常に印象的なパフォーマンスを見せている。現地時間3日に行われたセリエA第31節のカリアリ戦ではハットトリックを達成する活躍も披露し、21-22シーズンのリーグ戦得点数は「11」に。194cmの高さと一瞬のスピードを武器とする同選手の評価は今季うなぎ登りと言っていい。

そんなめざましい活躍を披露しているだけに、今後のベトに関して気になってくるのはシーズン終了後の去就だ。伊『Leggo』によると、ウディネーゼはレンタル元のポルティモネンセから彼を買い取ったうえでの残留を望んでいるようだが、これだけセリエAで活躍しているとなればストライカー補強を目指す上位勢の獲得リストには名前が載っていることだろう。
そして実際、現在ベトの行き先候補としては2クラブの名前が挙がっている状況だ。伊『calciomercato』によると、今夏の移籍市場で同選手の獲得を検討しているとされるのはACミランとナポリ。前者はズラタン・イブラヒモビッチとオリヴィエ・ジルーの負担を軽減できる若手ストライカーを探しているとされ、後者はFWビクター・オシムヘンの流出に備えてベトをリストアップしているという。まだ今後の展開がどうなるかはわからないが、このポルトガル人FWにステップアップのチャンスは十分あると言っていい。

少し前には、3年前までファーストフードチェーンで働いていたということも話題となったベト。はたして、ウディネーゼで活躍する苦労人は来季どこでプレイすることとなるのだろうか。今後もその動向には注目しておきたいところだ。

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