-昨年からベルギーでプレイするようになりました。欧州での生活には慣れましたか。普段はどのようなルーティンで練習や生活をされているのですか。
「ベルギーでの生活自体には、慣れてきた感じがありますね。一人でいろんなことができるようになりましたし。あんまり困ることはないです。午前練のときは、朝来て、みんなで一緒に朝食を食べるんです。練習が終わったら、午後は基本的にずっと家にいますね。家で動画を観たり、映画を観たりしています(笑)。英語の勉強をしたりも。映画も耳を慣らすために、字幕で観るようにはしていますね。ちょっとでも勉強になっていればいいんですけど」
-ベルギーは多言語で知られていますが、普段、監督や他の選手とコミュニケーションをとるときは何語を使いますか。現地語には慣れましたか。
「チームでもみんな英語ですね。いろんな国の人たちがいるんですけど、チームメイトもみんなわかりやすい英語を使ってくれることが多いです。アメリカ人のクリス(・ダーキン)なんかは結構早い英語で喋るので、聞き取るのが難しかったりするんですけど、欧州出身で英語が第二言語の選手の英語はわかりやすいですね。オランダ語はマジでわからないですが(笑)。英語に慣れると他の言語もわかってくるようなところがあると思うので、まずは英語を覚えた方がいいなと思うし、英語を覚えるのも楽しくやれています。チームメイトとも積極的に話すようにしています」
-ちなみに海外で生活していて「これがあったらいいのに」と思うものはありますか。
「余談になりますけど、心から思うのは“温泉”です!スーパー銭湯1つ作ったら儲かるのに!と思ったりします(笑)。日本人がめっちゃたくさん働けるのは、ちゃんと湯船に浸かって疲労をとるという文化があるからだとも言われているらしいですよ」
-日頃のトレーニングについて。浦和(日本)とやり方が違うなと感じる部分はありますか。
「 “上手さ”で言ったら、正直日本にも上手い選手はたくさんいると思います。インテンシティの部分などでは、ベルギーの方が強度が高いと感じます。サッカーをプレイするなかで、休む時間が少ないですね。リズムが落ち着く時間が少ないです。前に出て行って、すぐに戻って守備することが求められたり、そういう個で頑張る部分はけっこうキツイし日本とは違うと思います」
-トレーニングでホラーバッハ監督に求められるのは、どういった点ですか。監督はトレーニングでどういった点を重視していますか。
「まず守備からしっかりやってくれ、ということは当然求められます。自分としても守備がストロングポイントだし、そこを監督も評価してくれているのかなと感じますね。あとは攻撃の部分でもっともっとダイナミックに絡んでいきたい。監督が求めているものだけじゃなくそこにプラスで、自分で考えてアクションを起こさないといけないと思っています。なのでしっかり守備をやりつつも攻撃にいけるときは積極的にいって、アシストなりゴールなりに絡んでいきたいと思っていますね。こないだもシュートが相手に当たってしまったんです。けっこういいコースに蹴れたと思ったんですけどね」
-監督は普段、トレーニングではどんなことを言いますか。
「 走ることだったり、球際の強さのところは常々かなり強く言っていて、重視していると思いますね。あとは、切り替えの早さの部分です」
-ベルギーのファンについても聞かせてください。浦和のファンも熱狂的なことで知られていますが、ベルギーリーグのサポーターはどんな感じですか。また、やりにくいと思ったスタジアム(チーム)はありますか。
「 シント・トロイデンの街は小さいですし、そのなかでたまに声をかけてくれるサポーターの方がいたりします。気軽に声をかけてくれるサポーターが好きなので、そういうところはいいなと思いますね。人数も多いわけではないと思いますが、いつもありがたいなと思っています」
「 アウェイでやりにくかったのは、スタンダール・リエージュですね。スタンダールはファンがものすごく熱くて、スタジアムも良い雰囲気になっていたので、そのなかでやるのは骨が折れました。ホーム/アウェイに関わらず、観客が多いだけ燃えるタイプなんで、スタンダールのスタジアムはすごく印象に残っています。嫌だったわけではないです。逆にああいう雰囲気、めちゃくちゃ好きです」