ブロゾビッチの代役候補はセリエBに? インテルが狙いを定めるデンマークの“移動型司令塔”

インテルが夏の獲得を目指しているとされるヒュルマンド photo/Getty Images

レッチェで優秀な数字を残す中盤戦士

2021-22シーズン終了後の移籍市場にて、インテルが優先して補強に取り組むべきポジションはどこか。いくつか候補は挙がるだろうが、特に各方面から指摘されているのはクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチの代役となれるだけのアンカーを確保することだ。このレジスタがピッチに存在しなければ、インテルのクオリティは一気に下がってしまう。

そして、近頃はシモーネ・インザーギ監督もそれを痛感させられていることだろう。今季ここまでのリーグ戦でブロゾビッチが欠場したゲームは2試合あるが、その両方でインテルは機能不全に陥った。第26節のサッスオーロ戦ではMFニコロ・バレッラ、そして第29節のトリノ戦ではマティアス・ベシーノが代役アンカーとして起用されたが、両選手ともパフォーマンスに物足りなさは残る結果となってしまった。攻守両面で絶大な存在感を誇るブロゾビッチの仕事を完璧にこなせというのは酷な話だが、せめて彼と似たようなタスクを任せることができるキャラクターの選手は夏に確保したいところだ。

そんななか、インテルが目をつけたのはセリエBで活躍する中盤戦士か。伊『Gazzetta dello Sport』によると、同クラブは現在レッチェに所属するデンマーク人MFモルテン・ヒュルマンド(22)に急接近しているとのこと。現時点でレッチェは2000万ユーロ程度の移籍金を要求しているとのことだが、今後はその値下げも含めた交渉に入っていく見込みだという。
今季はここまでセリエBで28試合に出場しているヒュルマンド。同選手はレッチェでブロゾビッチと似たタスクをこなしており、ピッチ上のあらゆるところに顔を出してゲームメイクや守備を行うことのできる中盤戦士だ。データサイト『SofaScore』によると、現時点での同選手はインターセプト数(43回:チームMF中1位)やクリア数(53回:同1位)、パス成功数(867本:同1位)といった部門で印象的な数字を残しており、第29節終了時点でセリエB・2位につけるレッチェを支えている。

ブロゾビッチのタスクをいきなり完璧にこますとまではいかないかもしれないが、似たキャラクターを備えたヒュルマンドは確かに面白い選択肢と言えるだろう。はたして、インテルは夏に無事この22歳を確保することができるのか。今後の動向には注目だ。

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