リヴァプール戦で分かるアーセナルの立ち位置 打ち合える戦力は持っているが、気になる一つの不安要素

重要なリヴァプール戦を迎えるアルテタ photo/Getty images

前回はアウェイで大敗した

難敵レスター・シティも撃破し、公式戦では5連勝となっているアーセナル。プレミアではマンチェスター・ユナイテッドやウェストハムのようなCL出場権を獲得できる4位以内を争うライバルと比べ、消化試合が3試合も少ない中で4位をキープしており、16-17シーズン以来のCL出場が現実的となっている。しかし、その未消化試合の対戦相手がリヴァプール、トッテナム、チェルシーと強豪揃いなのだ。

そんな未消化試合を17日に開催することになっており、対戦相手はプレミア8連勝中のリヴァプールだ。直近のCLではインテルに負けてはいるものの、プレミアでは無双状態であり、リーグ戦で勝ち点を落としたのは2-2で引き分けとなった1月3日のチェルシー戦までさかのぼることになる。アーセナルとのプレミアでの前回対戦は昨年の11月のゲームであり、アウェイで0-4と大敗を喫している。

プレミア最高格のクラブと対戦するアーセナルだが、何も希望がないわけではない。リーグ戦では無敗を継続しており、負けたのは元日のマンチェスター・シティ戦まで戻ることになる。そのゲームも1-2と善戦しており、トップレベルに食らいつくだけの戦力は整えている。攻撃陣は若手が中心だが、ブカヨ・サカはモハメド・サラーやリヤド・マフレズに続く右ウイングに成長しており、ガブリエウ・マルティネッリもエミール・スミス・ロウも日に日に成長している。

前回と大きく違う点といえば中盤の完成度か。前回はアーセナル自慢のビルドアップが全く機能せず、負けているが、現状ではアンカーのトーマス・パルティが安定感を手に入れている。プレス回避能力は上がっており、勇気をもってボールを前進させられるはずだ。そうれは前線のアタッカーたちが違いを生んでくれるだろう。

しかし、懸念点としては冨安健洋の欠場の可能性だ。右足のふくらはぎを負傷したことで離脱しており、復帰したかに思われたが次は左足のふくらはぎを負傷してしまった。彼の守備力の高さは対リヴァプール戦のような押し込まれる試合で真価を発揮する。しかし、リヴァプール戦では起用できない可能性が高く、サディオ・マネかルイス・ディアスをセドリック・ソアレスが抑える必要がある。彼も冨安不在で奮闘しているが、ワールドクラスのアタッカーと対峙した際にどこまで守り切れるかはわからない。

前回対戦では0-4と大敗を喫するも、リヴァプール相手に善戦できる勢いは持っているアーセナル。冨安の不在は気がかりだが、若いアーセナルに期待したい。

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