大迫の代役は鈴木優磨しかいない 古巣復帰後も別格のパフォーマンスを見せる変幻自在のスタイルを持つ男

代表召集が期待される鈴木優磨 photo/Getty images

期待できる選手だ

2022年の冬に開催されるワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦っている日本代表。現在は8試合を消化してグループBの2位につけており、次節オーストラリア戦に勝利すれば、ストレートインでの本大会出場が決まることになっている。

そんなサムライブルーを束ねる森保一監督がオーストラリア戦に向けたオンライン取材に応じ、チームの大黒柱であるヴィッセル神戸FW大迫勇也の状態について語っている。大迫は直近のサンフレッチェ広島戦を欠場しており、「絶対に招集できないという状況ではないが、コンディションを見て考えたい」と大迫を招集しない可能性を示唆している。ここまで常に代表に名を連ねていた選手だけにここで離脱となれば苦しい。

代役候補でいえばセルティックの前田大然の名前が挙がる。怪我はなく、6日のリヴィングストン戦ではゴールを決めている。彼がFWの中の一つの枠に入るのは既定路線と考えていい。

もう一つの枠として期待したいのが鹿島アントラーズに復帰した鈴木優磨だ。鹿島で数字を残し、ベルギーのシント・トロイデンへ移籍しや鈴木。1シーズンで17ゴールを決め、ステップアップを目指すもクラブが見つからず、21-22シーズンはシント・トロイデンに残留している。しかし、以前のような勢いは見せられず今冬に古巣である鹿島に復帰している。

どちらかといえば失敗に終わってしまった鈴木の海外移籍だが、鹿島でのプレイを見れば彼が真の実力者であることがわかる。ストライカーにもトップ下にもサイドアタッカーにもなれる変幻自在のプレイスタイルを持っており、鹿島では上田綺世と共に2トップを組んでいる。すでに1ゴールを奪うなど得点力もあり、非常に万能な選手だ。ポストプレイも可能であり、大迫の代役を国内で探すとなれば鈴木以外に選択肢はないだろう。

しかし、問題点は森保監督との確執か。鈴木が森保監督を批判するような内容をSNSで投稿した過去があるからなのか、同選手は代表とは縁のないキャリアを送っている。これに関しては憶測の域を出ないが、彼のここまでの活躍であれば招集されてもおかしくはない。25歳と若い選手であり、オーストラリア戦でのメンバー入りに期待したい。


「参照元:Twitter(@J_League)」

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