27日に行われた明治安田生命J1リーグ第2節にて、ホームの三協フロンテア柏スタジアムに横浜F・マリノスを迎え入れた柏レイソル。相手は前節に昨季王者の川崎フロンターレを4-2で下したとあって、試合前には多くの人が柏にとって厳しい試合になると予想していたことだろう。しかし、最終的にホームチームは3-1で勝利。開幕2連勝を飾ることとなっている。
周囲の予想を覆す勝利を掴んだ柏だが、その原動力となったのはFW細谷真大(20)だ。この試合に先発出場を果たした同選手は、90分間を通して献身的な働きを披露。高い位置から何度も敢行するプレスは、パスワークを得意とする横浜FMに自由を与えず。最前線でコンビを組んだFWドウグラスとの関係も良好で、この2人がうまく連係しながらプレスをかけていたからこそ、柏は多くの時間でアグレッシブなサッカーを展開することができたと言っていい。
そして、この試合の細谷に関して振り返るべきは、やはり得点に絡んだ2つのシーンだろう。24分には相手のミスからボールを奪ったマテウス・サヴィオのラストパスを冷静にゴールへ流し込み、60分には自身が敢行した相手GKへのプレスをキッカケにドウグラスの逆転ゴールを演出。いずれも細谷の諦めない守備の姿勢が得点につながっており、この横浜FM戦における彼の貢献度は計り知れないものだった。
「エドゥアルド選手へのプレスに関しては、スカウティングで彼があまり切り返さないという情報が入っていました。そこには強く行けというのが監督の指示でもありましたし、そういったところはうまくハマったと思います。プレスのスイッチになるということは監督からも要求されていることです。今日はうまくハマりました。ですが、うまくいかない時は後ろの選手の声を聞きながら、さまざまな選択肢を使い分けなければならないかなと。そこは今後に向けて、本当に大切になってくると思います」
そんな細谷は試合後、自身が試合を通して敢行した守備のタスクについてこのように語っている。以前までは良い守備を披露してもなかなかゴールに繋がらなかった同選手だが、ようやく彼の優れた献身性は結果につながり始めたか。柏の前線に欠かせない若きハードワーカーの活躍からは今後も目が離せない。