リーグ2位の失点数「17」を誇るウルブズの堅守 “英国で5番目に優れている”とされる新・守護神サーの働き

ウルブズの守護神として活躍するジョゼ・サー photo/Getty Images

多くのチームを苦しめた

18-19シーズンにプレミアリーグに復帰し、その後は2季連続で7位フィニッシュするなど、昇格組ながらサプライズを起こしたウルブズ。日本代表の川辺駿が移籍したことで日本国内でも話題となったクラブだが、今季は昇格年以上に調子がいい。

昨季はディオゴ・ジョタのリヴァプール移籍、ラウール・ヒメネスの長期離脱と2大エースの不在に苦しめられたが、今季はブルーノ・ラージを新監督に迎え、ここまで11勝4分8敗で勝ち点37ポイントの7位に付けている。前政権からあった得点力不足は未だに解決されていないが、総失点数が17点と首位のマンチェスター・シティ(14点)に次ぐ好成績を残している。これはリヴァプールやチェルシーをも凌ぐ数字であり、誇れる記録であることは間違いない。

そんなウルブズの堅守を支えているのが今季新加入のGKジョゼ・サーだ。昨季までの守護神はポルトガル代表のルイ・パトリシオであり、彼がローマに移籍したことでオリンピアコスからサーが獲得された。元ウルブズ守護神はプレミアでも上位のセービング技術を持った選手で、放出は悪手ではないかといわれていたが、サーはパトリシオに並ぶことができるビッグセーバーだった。

ここまで全試合に出場しているサーのここまでのセーブ数は76回。これはリーグで4番目の数字であり、さらにボックス内からのシュートのセーブ数に限定すると57回とリーグ最多の数字となる。これはマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘア(56回)をも凌ぐ記録となっている。クリーンシートもリーグで4番目となる9回を記録しており、適応の難しいとされるプレミアで活躍している。

好調なウルブズを支える守護神サー。英『90min』の特集であるプレミアベストGKでは、並みいる強敵たちを抑え、5位にランクインしている。上はアリソン・ベッカー、エデルソン・モラレス、エドゥアール・メンディ、ダビド・デ・ヘアの4名だけであり、評価の高さがうかがえる。29歳とGKとしてはまだまだプレイできる選手であり、今後もウルブズの頼れる守護神として活躍してくれそうだ(データは『SofaScore』より)。

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