“4部”から目指すドイツ代表への道 ドイツ版バーディと呼べるFWが8年かけて辿り着いた境地

ベルギーで結果を出すウンダヴ photo/Getty Images

いよいよ5大リーグへの扉を開く時

ドイツ代表といえば幼少期より有名だったエリートプレイヤーばかりが集結しているイメージがあるが、若い頃より苦労してきたストライカーに代表入りのチャンスはあるだろうか。

今急速に評価を高めているのが、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズでプレイする25歳のドイツ人FWデニス・ウンダヴ(25)である。

おそらく今季開幕前までウンダヴのことを知らなかった人がほとんどだろう。ドイツのアヒム出身であるウンダヴは、4部に相当するレギオナルリーガに所属していたTSVハフェルゼよりキャリアをスタートさせることになった。

そこでは2015-16シーズンと2016-17シーズンに16得点ずつ挙げる活躍を見せたのだが、さすがにレギオナルリーガのストライカーが紙面を飾るのは厳しい。ウンダヴは無名のままTSVハフェルゼを去ることになり、2018年からは3部にあたるドリッテ・リーガに所属するSVメッペンへ移籍。1つリーグレベルが上がることになった。

ここでも2019-20シーズンにリーグ戦17得点の活躍を見せたウンダヴは、2020年に現在所属するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズへ加入する。とはいえ、この時ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズはベルギー2部リーグに所属していた。最初の1シーズンは2部で戦うことになり、ウンダヴは4部から1つずつ階段を上がってきた苦労人なのだ。

それが今季より花開くことになり、昇格したロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズでリーグ戦18得点と大爆発。ドイツ・ブンデスリーガではないものの、キャリア初の1部リーグ挑戦でいきなり得点ランク首位タイにつける活躍ぶりを披露している。

この活躍から今冬にイングランド・プレミアリーグのブライトンと契約を結ぶことが決定。来季より合流する予定で、ウンダヴはプロデビューから約8年の時をかけて欧州5大リーグへの扉を開こうとしている。

当然若い頃は無名だったこともあり、ドイツの世代別代表でもプレイした経験はない。しかし、5大リーグでも通用するならばドイツ代表入りの可能性もゼロではないだろう。ウンダヴにとってブライトン行きは大きなチャレンジだ。

ブライトンといえば日本代表FW三笘薫も契約を結んでいるクラブで、その三笘は現在ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズにレンタル移籍している。上手くいけばブライトンでもウンダヴとチームメイトになるかもしれない。

果たしてウンダヴの出世物語はどこまで続くのか。レスター・シティに所属するイングランド人FWジェイミー・バーディを思わせるキャリアとなっており、ほぼ無名だったストライカーが今やドイツ国内でも注目を集める存在になりつつある。

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