デュエル勝利数54回、プレス数224回 チーム上位の守備スタッツを残す“走り屋・原口元気”はサウジ戦で起用されないのか

ウニオン・ベルリンでの働きを見れば原口は中盤で起用されるべきだが photo/Getty Images

期待だが

日本代表は2月1日に予定されているアジア最終予選サウジアラビア戦に臨むことになっている。グループBの首位サウジアラビア対2位日本の直接対決であり、サムライブルーはここで是が非でも勝ち点3を奪いたい。

前回対戦は昨年の10月アウェイで行われており、0-1で敗戦となっている。サウジアラビアはここまでグループB唯一の負けなしで来ており、2-0で勝利した中国戦のような楽な戦いは見込めない。

この試合でキーマンとなるのはインサイドハーフの田中碧、守田英正になるだろう。攻撃ではボールの配球を、守備ではインテンシティの高いプレイを見せてくれている。しかし、そのぶん疲労も大きく、強敵サウジアラビアとなればなおさらだ。

そこで大事になるのは彼らに代わる控え選手の働きだ。中盤が走力を失えばミドルサードで主導権を握るのは難しく、一気に劣勢になる可能性が高い。そこで走力を失わず交代カードとして攻守を活性化させられるのはMF原口元気だといえる。

Jリーグではドリブラーとして台頭するも、現所属ウニオン・ベルリンではインサイドハーフとして起用されている原口。2021年となってからは途中交代での出番が多くなった同選手だが、ここまで20試合に出場し、4アシストを記録している。

原口は田中や守田ほどテクニカルな選手ではないが、強度の高い守備を提供してくれる中盤の走り屋だ。クラブでの出場時間は1105分と最もプレイタイムを得ているロビン・クノッへの1800分と比べそこまで多くないが、地上戦でのデュエル勝利数は54回でチーム3位の数字を残している。プレッシングの回数もチーム3位の224回であり、プレイタイムが長ければより数字は伸びるか。

サウジアラビア戦では中国戦と違い、中盤でのボールの奪い合いになると予想できる。そこで走力と守備力、ある程度攻撃で貢献できる原口はインサイドハーフとして優秀な駒であり、森保一監督の起用に期待したい(データは『FBREF』より)。

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