トッテナムは補強プランに問題ありか ここ3シーズンで獲得した選手たちの行方

エンドンベレの獲得は失敗だったと言わざるを得ない photo/Getty Images

これといった当たりが少ない

アントニオ・コンテが就任し、プレミアでは負けなしだったトッテナムだが、24日のチェルシー戦では0-2と黒星を喫してしまった。

チェルシーとはカラバオカップの準決勝で対戦しており、2戦合計0-3と1ゴールも奪えず負けている。そのため、今回の結果は予想できる範疇ではあったが、選手それぞれのクオリティの差が大きく、補強の重要性が叫ばれる試合となった。しかし、近年のスパーズは補強が上手くいっていない。

今夏の移籍市場ではクリスティアン・ロメロが大当たりだったが、ブライアン・ヒルやエメルソン・ロイヤルはまだまだ時間がかかる。

20-21シーズンはピエール・エメリク・ホイビュルクのような当たりを引けたが、3500万ユーロで獲得したクリスティアン・エリクセンの後継者ことジオバニ・ロ・チェルソはチェルシー戦でベンチ外となっている。3000万ユーロのセルヒオ・レギロンも将来性は感じるものの、2シーズン目で未だに物足りなさは残る。マット・ドハーティとジョー・ロドンはポジションを掴めておらず、放出候補に。ハリー・ケイン、ソン・フンミンのライバルとして獲得されたカルロス・ヴィニシウスは既にベンフィカに戻っており、今季はPSVアイントホーフェンでプレイしている。

19-20シーズンはリヨンからタンギー・エンドンベレが6000万ユーロで加入しているが、現在は放出候補となっている。レスター戦で2ゴールを挙げたステーフェン・ベルフワインもこの年に獲得されているが、エンドンベレ同様に放出候補だ。フラムからやってきたライアン・セセニョンはまだまだブレイクに時間がかかりそうだといえる。

このように直近の3年での動きをまとめてみたが、現在でも中心選手として戦力となっているのが、とホイビュルクと離脱中のロメロの2人なのは苦しい。その間にもライバルクラブは的確な補強でチームを強化している。

移籍市場にお金を投資するも、大成功を収めているわけではないスパーズ。過去にはデル・アリをMKドンズから500万ポンドで獲得し、ケインやエリクセンと共にチームを支えられる存在としたが、現状ではそういった上手い補強はできていない。チェルシーのような上位クラブとの差を埋めるためにも、慎重な補強が求められることになりそうだ。

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