川崎のリーグ3連覇はこの男次第? 2021年は怪我に悩まされた“ガラスの天才・大島僚太”

2022年は大島の年とすることができるか photo/Getty Images

不完全燃焼のシーズンとなった

2021年シーズンは2位横浜F・マリノス相手に勝ち点差13ポイントを付けてリーグ優勝を成し遂げた川崎フロンターレ。2020年シーズンもリーグタイトルを獲得しており、Jリーグ連覇を成し遂げている。

未だ鹿島アントラーズしか達成していない3連覇を目指す川崎は先日、主力選手との契約更新を発表している。35歳になっても衰えを知らない家永昭博や2021年で一気に自身の居場所を掴んだ橘田健人らが更新を発表しており、2022年シーズンも間違いなく優勝候補の筆頭は川崎だ。

そんな川崎で怪我に悩まされ、満足に出場機会を得られていない選手がいるMF大島僚太だ。高校卒業と同時に川崎入りした大島は2012年シーズンから継続した出場機会を得て経験を積んでいる。

ピッチを上から眺めているような俯瞰的な視野とそれを生かせるパスセンスを武器に中盤から攻撃を作り出すことができる大島。とにかくショートパス、ミドルパスが正確な選手であり、同じく川崎で活躍した中村憲剛の後継者といわれている。2021年シーズンは中盤の大黒柱である田中碧がデュッセルドルフに引き抜かれてしまったが、大島がいるから問題ないといわれるほどの実力者である。しかし、実際は怪我で出番はなく、若手の橘田が台頭している。

実力はピカイチだが、怪我にキャリアを邪魔されてしまっているのはサッカー界でもよくある話であり、大島も例外ではない。2021年シーズンは9試合でしかピッチに立てておらず、プレイタイムは253分と少ない。日本代表でも活躍した選手であり、森保一監督が採用している[4-3-3]のインサイドハーフに大島は適任なのだが、川崎での完全復活が待たれる。

2021年シーズンは怪我の影響から不完全燃焼に終わった大島。持っている能力は高く、川崎としてはリーグを3連覇するためにも必須な戦力であり、2022年は大島にとって有意義なシーズンになることに期待したい。

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