バルサから消える《中堅世代》 増えるU-23組とオーバー30組のバランスは問題か

グラナダ戦ではデンベレが数少ない中堅世代に photo/Getty Images

若手が出てきているのは頼もしいが……

今のバルセロナには注目の若手が揃っており、欧州5大リーグでも1、2を争うヤングスター軍団と言っていいかもしれない。数年後の姿にサポーターも期待していることだろう。

ただ、現状では気になることもある。中堅世代となる選手がほとんどいないのだ。

先日にはリーグ戦でグラナダと対戦したが、スタメンのうちU-23となる世代ではDFエリック・ガルシア(21)、MFニコ・ゴンサレス(20)、ガビ(17)、FWフェラン・ユトグラ(22)の4人が先発。
他にはFWルーク・デ・ヨング(31)、MFセルヒオ・ブスケッツ(33)、DFジョルディ・アルバ(32)、ジェラール・ピケ(34)、そして今冬チームに復帰したDFダニエウ・アウベス(38)と30オーバーのベテランが5人も入っていた。

17歳のガビもバルサの主力 photo/Getty Images

今後チームリーダーになるのは誰だ

どこからを中堅世代とするかは難しいが、24歳~29歳の選手ではGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(29)とFWウスマン・デンベレ(24)の2人しか先発していなかった。スペイン『SPORT』もこの年齢幅を気にかけている。経験の浅い若すぎるプレイヤーたちと、衰えも気になるベテランがチームの中心になっている現状は確かにバランスが良いとは言えない。

中堅世代では24歳のMFフレンキー・デ・ヨングが離脱している他、グラナダ戦では途中からFWメンフィス・デパイ(27)、DFクレマン・ラングレ(26)も出場した。だが、中堅世代が少ないのは間違いない。

今冬マンチェスター・シティから獲得したFWフェラン・トーレスも21歳と若く、今後はMFペドリとFWアンス・ファティの19歳コンビもスタメンに戻ってくるだろう。彼らの実力は高いが、やや経験不足に陥りがちなのは気がかりか。

ピケ、ブスケッツも全盛期を過ぎたと言っていい。彼らがチームを離れる時、誰がリーダーとしてチームを引っ張っていくのか。若手が増えているのは未来への希望ではあるものの、世代のバランスは今後の補強で考慮していくポイントか。

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