苦境のヴォルフスブルクは“チェコの逸材”が救うのか 注目すべき17歳MFの才能

チェコの世代別代表にも選ばれているアンブロス photo/Getty Images

重苦しい雰囲気をヤングスターは変えられるか

2020-21シーズンこそ堅守を武器にドイツ・ブンデスリーガで4位という好成績を収めたものの、今季は18試合を消化した時点で降格圏と3ポイント差の14位に沈んでいるヴォルフスブルク。自慢だったはずの守備陣もここまでリーグワースト5位タイの30失点を喫しており、雲行きは怪しい。スタートこそ開幕4連勝を飾った同クラブだが、現在は6連敗中だ。

しかし、そんなヴォルフスブルクの重苦しい雰囲気を17歳の若者が変えてくれるのだろうか。同クラブは後半戦の巻き返しに向けて、下部組織で異彩を放つチェコの若き才能にチャンスを与える準備をしているという。

その選手とは、U-18チェコ代表MFルーカス・アンブロスだ。独『Spox』によると、ヴォルフスブルクはシーズン前半戦にU-19カテゴリでプレイしていた同選手をトップチームのトレーニングに招集しているとのこと。大型連敗を喫しているなかで新しい風を取り込むべく、彼らは若い力に頼る方針を取るようだ。早ければ現地時間15日に行われるヘルタ・ベルリン戦でのデビューもあり得ると同メディアは伝えている。
ヴォルフスブルクのU-19カテゴリやU-18チェコ代表では背番号10のシャツを身に纏ってプレイしているアンブロス。高いテクニックを武器に攻撃陣を司るタイプのプレイヤーで、細かなタッチを駆使したドリブル技術にはキラリと光るものがある。味方に一度縦パスを差し込んでから前線に飛び出す動きも得意で、非常に現代的な攻撃的MFと言えるだろう。加えて、フィジカルの強さも同年代の中では目を見張るものがある。実際にブンデスでどこまでやれるかは未知数だが、トップでのプレイに慣れれば化けそうな雰囲気は漂っている選手だ。

ヴォルフスブルクが期待するチェコの若き逸材MF。はたして、アンブロスは今季ブンデスで苦しむ名門を救うことができるのか。いきなりの活躍は難しいかもしれないが、出場するとなればこの17歳のプレイからは目が離せない。

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