ポテンシャル抜群でも焦りは禁物 じっくりと育てたい“アーセナルの宝石”

アーセナル期待の新星であるパティーノだが…… photo/Getty Images

まだフィジカル面にはやや不安が

2021-22シーズン、ここまでプレミアリーグで4位につけているアーセナル。開幕直後こそやや先行きに不安の残る状態だった同クラブだが、夏の新加入選手が合流してからは安定した戦いぶりを披露している。若い選手が中心となっての好調とあって、今季は未来への希望も大いに出てきたと言っていい。

そんななか、また新たに楽しみな逸材が頭角を現してきた。その選手とは、現地時間21日に行われたEFLカップ5回戦のサンダーランド戦でデビューを果たし、さっそく初ゴールも決めてみせたMFチャーリー・パティーノ(18)だ。かねてより各方面からアカデミーでも屈指の逸材と言われていた同選手は、トップチーム初戦からフルスロットルの活躍でミケル・アルテタ監督の期待に応えてみせた。

しかし、それでも現段階におけるパティーノに過度な期待を寄せすぎるのは危険かもしれない。優れた素質を備えているのは確かだが、将来的に彼を継続的に起用するまでにはもう少しステップを踏ませたいところだ。足元の技術やセンスは感じ取ることができるものの、やや不安なのはフィジカル面。まだ18歳ということで線が細い印象も残るだけに、ここからはじっくりと身体を作らせたい。まずレンタル移籍でトップレベルのプレイに慣れさせるというのも、彼の将来を考えるなら選択肢のひとつだろう。
「パティーノは非常に素晴らしい選手だ。アカデミー史上最高の才能という評判もよく聞くね。だけど、そういった声は若い選手にとってプレッシャーなるだろうから、アーセナルは彼のことをしっかりと管理してあげなければならない。才能は素晴らしいが、彼はまだ時間のかかる選手だよ。成長するにはもう少し経験とフィジカルが欲しい。若い才能に期待するのは当然だが、今の段階で期待をかけすぎるのは禁物だね」(英『talkSPORT』より)

そんななか、パティーノの扱い方については元イングランド代表DFダニー・ミルズ氏もこのように語っている。非常に将来が楽しみな逸材ではあるものの、見込みがあるからといって彼をいきなりトップチームでプレイさせ続けるのは少し危険か。

アーセナルが大事に育てたい18歳のヤングタレント。いつかその才能が花開く瞬間はゆっくりと待ちたいところだ。

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