シティの格を押し上げたストライカーが引退 プレミアで184ゴールを挙げた輝かしいキャリア

現役引退を発表したアグエロ photo/Getty Images

非常に残念だ

また一人サッカー界から偉大な選手が引退することになった。バルセロナのFWセルヒオ・アグエロだ。

今季から再びスペインでプレイすることになった元アルゼンチン代表FW。開幕から怪我で出遅れるも、レアル・マドリードとのエル・クラシコでは短い時間でゴールを決め、さすがの活躍を見せている。パリ・サンジェルマンへ移籍となったリオネル・メッシと同じクラブでプレイすることはできなかったが、まだまだスペインでストライカーとしての姿が見られるかと思われた。

が、アラベス戦では胸の痛みを訴え前半のうちにベンチに退いている。その後、病状は「不整脈」と発表され離脱が続いていたが復帰することは難しく、12月15日をもって現役引退を発表している。会見でのコメントでは「僕はサッカーとのつながりを継続する」と話しており、何らかの形でフットボールに携わるようだ。詳細は発表されていないが、またアグエロの姿が見られるということで嬉しいサッカーファンも多いだろう。

そんなアグエロだが、やはりマンチェスター・シティでの活躍が印象的か。2011年から2021年までの約10年間プレイしたアグエロは390試合に出場し、260ゴールを決めている。プレミアリーグでは184ゴールを挙げており、元マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーが残した単一クラブでのプレミア通算得点記録を更新している。

173cmとストライカーとしてはサイズのないアグエロだが、正確なシュート精度とボックス内でのポジショニング、自分よりも大きな選手に当たり負けしない体の強さを持っており、そのゴール前での強さでシティに数多くのタイトルをもたらしている。特に44シーズンぶりにリーグタイトルを獲得することになった11-12シーズンの最終節QPR戦では3点目となる決勝点を奪いチームを勝利に導いている。

新オーナー就任後のシティを一流のクラブにまで成長させたアグエロ。シティではレジェンド級の選手であり、彼がいなければ今のような格のあるチームとなっていないだろう。彼のセカンドキャリアにも注目したい。

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