「ジェラードを思わせる強烈なシュート」 ようやくシティの王様が帰ってきた

復活を象徴するような2ゴールを記録したデ・ブライネ photo/Getty Images

体のキレが戻っている

21-22シーズンのプレミアリーグは第17節マンチェスター・シティ対リーズ・ユナイテッドの一戦が行われ、7-0でシティが勝利を収めている。今季は第9節にチェルシーがノリッジに対して7-0での試合を演じており、その得点記録に並ぶことになった。

そんな試合で2ゴールを決め、勝利に貢献したのがMFケビン・デ・ブライネだ。紛れもないチームのエースであるベルギー代表MFだが、度重なる負傷での離脱や新型コロナウイルス感染と今季はコンディションの調整が難しく、シーズン中盤といえる今月までは体にキレがなく、パフォーマンス低下が見られた。また、同じくインサイドハーフを務めるベルナルド・シウバの躍動もあり、今季は彼の年ではないかと思われたが、ようやく調子が整ったようだ。

リーズ戦ではトップ下で先発したデ・ブライネは、正確なパスやシュートで好機を演出。シュート数はチームトップとなる9本を放っており、そのうち約半分となる4本を枠内に飛ばしている。また、決定機を作り出すキーパスも4本供給しており、攻撃を操る司令塔として機能して見せた。極めつけはこの試合自身2点目となったミドルシュートだ。前線深い位置でボールを受けたデ・ブライネはコースに相手がいないことを確認すると、ボックス外から右足を素早く振り抜き、ゴールネットを揺らしている。コースは甘かったが、ボールスピードに反応できなかったリーズ守護神イラン・メリエの手をすり抜けており、チームとして5点目となるゴールを挙げている。

「2点目のゴールは私にジェラードを思い出させる」(英『Daily Mail』より)

元イングランド代表として活躍したオーウェン・ハーグリーヴス氏はデ・ブライネのゴールをリヴァプールで活躍し、現アストン・ヴィラ指揮官であるスティーブン・ジェラードのようなスピードとキレがあるシュートだと称賛している。

ようやく復活を遂げたデ・ブライネ。シティは週末にニューカッスルと対戦し、翌週には難敵レスター戦が控えている。タイトルを獲得するのであれば、ここでの勝利は必須であり、ベルギー代表MFのゴールにも期待したい(データは『WhoScored.com』より)。

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