リーズのマンツーマンディフェンス敗れたり 名将ビエルサを困らせた92%を誇るパス精度

昨季苦手としたリーズを攻略したジョゼップ・グアルディオラ photo/Getty Images

昨季は苦戦したが、リベンジに成功している

このプレミアでの過密日程の中、リーグ6連勝中のマンチェスター・シティは難敵リーズ・ユナイテッドと対戦。昨季は昇格組であるリーズに対し、1分1敗とまさかの負け越しとなっており、15日に行われた第17節も苦戦必至かと思われたが、7-0と大きく差を付けて白星を手にすることに成功している。

昨季、名将マルセロ・ビエルサ率いるリーズのマンツーマンディフェンスに苦戦したシティだが、この試合ではそれぞれの選手が個の力で相手を剥がすことで、相手の守備を攻略している。特に中盤底のポジションで先発したロドリの活躍が目立った。

ロドリはポジション上、パスの中継地点となることが多く、多くの対戦相手から対策されている選手だ。リーズ戦でもタイラー・ロバーツにマークされていたが、パスを受けるポジショニングや推進力のあるドリブルでズレを生み出し、動く砲台としてシティの攻撃を活性化させていた。

さらにロドリからボールを受ける選手たちもミスをしないため、リーズとしては取りどころがなく、苦しめられた。特にセンターフォワードの位置に入ったフィル・フォーデンがパスを受ける3人目の役割をこなしつつ、パス成功率90%の数字を残している。彼にボールが収まることでイルカイ・ギュンドアンをはじめとした選手が積極的に裏に抜け出すランニングを見せており、リーズとしてはマンツーマンディフェンスの限界を露呈する試合となったか。

チーム全体でパス成功率92%を記録する精度の高さと選手それぞれの的確なポジショニング、流れを作る動き出しで難敵リーズを破ったペップ・シティ。昨季苦戦した相手を研究して白星を挙げるのはさすがであり、今後も連勝記録を伸ばすことになりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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