センターバック起用でも旺盛な攻撃精神 シモーネ・インテルの躍進を支えているのは

今夏に古巣インテルに復帰したディマルコ(32番)。10月2日のサッスオーロ戦でも、果敢なオーバーラップで自軍の攻撃に厚みをもたらした photo/Getty Images

昨季はH・ヴェローナでプレイ

パルマやエラス・ヴェローナなどでのプレイを経て、今夏に古巣インテルに復帰したDFフェデリコ・ディマルコ。左ウイングバックやセンターバックで起用されることが多い同選手は、今季のセリエAで現在3位のインテルで大車輪の活躍を見せている。

無尽蔵のスタミナを活かし、自陣と敵陣を何度も行き来しているディマルコは、今季の同リーグでチーム内3位となる、10本のキーパスを記録(味方のシュートに繋がったパス。数値は『SofaScore』より)。6-1の大勝を収めた9月18日のボローニャ戦では、54分に敵陣ペナルティエリア左隅から正確なクロスを供給し、MFマティアス・ベシーノのゴールをアシストした。

同選手の旺盛な攻撃精神はウイングバックとしてのみならず、[3-1-4-2]の布陣の左センターバックで起用された試合でも発揮されている。
このポジションでプレイした10月2日のサッスオーロ戦では、タイミングの良いオーバーラップで左ウイングバックのイヴァン・ペリシッチの孤立を防ぎ、同選手の攻撃面での負担を軽減。正確なサイドチェンジのパスも織り交ぜ、自軍の攻撃を活性化させていた。

今季のセリエA全試合に出場中で、アタッキングサードにおけるボールタッチ数が、自軍のDF登録の選手中最多のディマルコ(85回、『FBref.com』より)。昨季在籍したヴェローナで急成長を遂げた23歳のイタリア人DFは、同国屈指の名門で持ち前の攻撃センスを遺憾なく発揮している。自陣後方からの丁寧なビルドアップと、分厚いサイド攻撃をインテルに落とし込んでいるシモーネ・インザーギ監督のもとで、同選手の特長が更に活かされるかもしれない。

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