昇格組のFWがアーセナルに覚えた“違和感” 「クレイジーというほどじゃ……」

ノリッジ戦にこそ勝利したが、アーセナルにとって重要なのはここからだ photo/Getty Images

連敗ストップから調子は上向くか

現地時間11日に行われたノリッジ戦に1-0で勝利し、開幕から4試合目にしてようやく今季プレミアリーグでの初白星を挙げたアーセナル。マーケット最終日に補強した日本代表DF冨安健洋も躍動し、この勝利で彼らが得たものは多かったはずだ。

しかし、状況が完全に上向いたとはまだ言いづらいのが現実だろう。ノリッジ戦に勝利したとはいえ、その順位はまだ16位。開幕から3試合で1ポイントも勝ち点を稼げなかったのは、やはり痛いと言わざるを得ないだろう。加えて、勝利したのも昇格組のノリッジだ。群雄割拠のプレミアにおいて楽な相手はいないが、それでも本来のアーセナルなら勝って当然と言える立ち位置のクラブかもしれない。

そういったことを考慮すると、アーセナルの調子が本当に上向いたのかを見極めるにはもう少し時間が必要か。おそらく、その最初の試金石となるのは第6節のトッテナム戦。ホームで開催される宿命のライバルとの対決においても不甲斐ない姿を見せることとなってしまえば、状況は連敗中と似たようなものに逆戻りしてしまうだろう。加えて、トッテナムは第4節でクリスタル・パレスに0-3で完敗を喫しており、次節の相手も今季の優勝候補筆頭であるチェルシーだ。チームの状態を立て直せないままダービーに挑んでくる可能性は高く、そのスパーズをホームで叩けないとなると厳しいか。
「チャンピオンシップとプレミアは全然違うというのは理解しているからあまり誤解しないでほしいんだけど、正直アーセナルはクレイジーというほどじゃなかったね。彼らはボールをキープするのは得意なようだったけど、それで僕らに問題を引き起こすことはできていなかった。思っていたほどではなかった。それが本音だね。僕らが昇格して一発目の試合だったからというのはあるかもしれない。でも、確かに昔は彼らの試合を見て興奮していた自分がいたんだ。今はそれがないのが不思議だね。アレが続くようなら、アーセナルは厳しい気がするよ」(英『Daily Mail』より)

開幕戦でアーセナルを下したブレントフォードのFWイヴァン・トニーもこのように話しているが、今後も連敗中の雰囲気が続いていくようなら遂に今季ガナーズは強豪の看板を下ろすこととなるか。冨安ら新戦力の躍動で希望が見えたようにも思えるアーセナルだが、本当の試練はここからかもしれない。

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