ベッカム&デ・ブライネ級の“右SB”!? 評価回復する22歳のチャンスメイカー

今季好調のA・アーノルド photo/Getty Images

各種スタッツで好成績

昨季こそ一時的にキャリアを停滞させてしまったイメージもあるが、リヴァプールの若きライトバックは2021-22シーズンにその評価を再浮上させてくるのだろうか。イングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルド(22)が、今季は以前の輝きを取り戻しつつある。

ここまで4試合を終えて2アシスト。まだシーズンは始まったばかりだが、サイドバックの選手として2試合ごとに1つのアシストを決めているというのは驚異的なペースと言えるだろう。他の選手であればたまたま2つ奪ったアシストがシーズン序盤に固まったというパターンもあるが、A・アーノルドの場合は常時このペースを維持できる可能性が高いのが恐ろしい。ここまで記録したキーパス数(20本:リーグ1位)やアタッキングサードにおけるパス成功数(71本:リーグ4位)、ビッグチャンスクリエイト数(4回:リーグ1位)からも、彼が試合の中でどれほどコンスタントにチャンスを創出しているかが見て取れる(スタッツはデータサイト『Sofa Score』より)。

昨季はフィルジル・ファン・ダイク離脱の影響によるタスクの増加が自由な攻め上がりの足枷になっている印象も受けたが、オランダ代表DFの復帰によって再び自由の翼を得ることとなったA・アーノルド。最高の相棒が復帰したことによって、若きライトバックには復活の兆しが見えてきたと言っていいだろう。高精度のクロス以外に一発で相手の守備網を切り裂くスルーパスも絶品で、右サイドのプレイメイカーは再びそのキャリアに火をつけ始めたか。
「トレントは私が今まで見てきたライトバックのなかで最高のパサーだ。言うなれば、右SBのデイビッド・ベッカムやケビン・デ・ブライネだね。リーズに対するパフォーマンスは良い意味で馬鹿げていたよ。私は彼のプレイを息を呑んで見つめていたね」

英『Sky Sports』の解説員を務める元イングランド代表DFガリー・ネビル氏も、今季におけるA・アーノルドのパフォーマンスに関してはこのように語る。そんなリヴァプールの若きライトバックだが、はたして今後の彼はこの調子で以前の評価を取り戻してくことができるのか。再びの大爆発に期待したいところだ。

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