ベルギーへ渡った若きサムライにチャンスを与えるべき 変化が必要な森保ジャパン

三笘薫が日本を救うヒーローとなるのか photo/Getty Images

呼ぶ価値はあるだろう

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選が行われ、日本代表は中国代表と対戦し、1-0での勝利を収めた。初戦のオマーン戦に敗れただけに、どうしても勝ちたい試合であったが、ベテラン大迫勇也のゴールで白星を挙げた。

10月に開催が予定されているサウジアラビア戦もこの勢いのまま勝利を掴みたいが、攻撃陣の元気がない。久保建英と伊東純也は例外として中国戦で原口元気、鎌田大地らは低調なパフォーマンスに終始しており、現状のコンディションを上げられないのであれば、今後は戦力として見ることは難しい。

であれば、新戦力を招集し代表内での競争力を生むのがベストか。そこでベルギーへ渡ったFW三笘薫はどうだろうか。

東京五輪では期待された活躍は出来なかったものの、3位決定戦のメキシコ戦で見せたゴールは素晴らしかった。深い切り返しで相手をかわし、冷静にゴールネットを揺らしている。日本には多くのドリブラーがいるが、三笘のような力強い運びを見せる選手は少ない。特に三笘はトップスピード時のテクニックに長けており、日本でも珍しいタイプだ。

また、日本が主に使用する[4-2-3-1]の左サイドハーフに不動の存在が居ないことも彼にとって追い風か。南野拓実がいるが、ここ最近のパフォーマンスを考えても、飛びぬけた存在ではない。さらに今のフル代表は連携での崩しができておらず、久保や伊東と言った個での突破に依存している。そこに三笘の推進力が加われば、破壊力も更に増すことになる。

実際は移籍先であるロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズではまだ出場機会を掴めていないため、招集は現実的ではない。が、現状の日本の戦力を考えても、三笘にはチャンスを与えて見ても面白いだろう。

W杯出場がマストである日本代表だが、このままではその出場すら怪しい。現状を変えるためにも、何か新しい風を吹かす必要がありそうだ。

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