日本代表は“成功体験”に立ち返ってはどうか 希望の光となるのはU-24代表のサムライ

ドイツへ渡った田中碧には期待したい photo/Getty Images

一気に世代交代を進めるのも悪くないだろう

先日から行われているワールドカップアジア最終予選。サッカー日本代表としては東京五輪での活躍が記憶に新しく、その主力であったオーバーエイジ組に加え、久保建英、堂安律といった若い世代の主力も今回招集されている。しかし、初戦のオマーン戦ではまさかの敗戦に。続く中国戦には勝利したものの、今後の最終予選に不安が残る2試合であった。

特に深刻なのは攻撃陣で、中国戦では支配率70%を記録しながらも、枠内シュートはたったの3本。大迫勇也がゴールを決めていなければ、引き分けてしまったかもしれない。

このように日本の攻撃陣は機能していないが、東京五輪でのU-24チームは違った。久保、堂安を中心に短いパスをテンポよく繋ぎ、ピッチを広く使い攻撃している。特に逆サイドの深い位置へのサイドチェンジは効果的で相手の守備陣をかく乱していた。しかし、フル代表はそのアイデアが欠けており、迫力の無い攻撃に終始している。

現状を改善するには、U-24のメンバーを中心にメンバーを組むのも手か。オーバーエイジ枠を除いた五輪組で中国戦に先発したのは久保と冨安健洋のみだ。ベンチには中山雄太と堂安が居たが、起用されていない。

また、遠藤航の相方としてデュッセルドルフMF田中碧の招集は必須か。今回の招集外に関しては初の海外挑戦ということもあり、クラブと代表が話し合い招集を見送ったことが明かされている。田中の今後のキャリアのことを考慮した素晴らしい判断であったが、10月のサウジアラビア戦、オーストラリア戦のことを考えれば次回は呼びたい人材である。

田中の様々なポジションに顔を出すダイナモのような働きは唯一無二であり、柴崎岳はこの2試合で消える時間が多くあった。攻守に多くの貢献を見せられる田中が加われば、ある程度試合の流れも良くなるだろう。

東京五輪での活躍から一転、難しい戦いを強いられている日本代表。ここから戦術を落とし込む時間も少なく、直近の成功体験に立ち返ってみるのも悪くないか。

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